圧縮性流体力学 の商品レビュー
筑波大学の授業科目「気体力学」の教科書。 非線形波動の手始めに。 音波、衝撃波の性質を、理路整然とボリューム充分な情報量をもって示す。様々な式変形とグラフでの表現により、現象を色々な角度から捉えて行く。 管内の一次元流に主眼を置いており、初学者にも優しい。圧縮性流の参考書は航空...
筑波大学の授業科目「気体力学」の教科書。 非線形波動の手始めに。 音波、衝撃波の性質を、理路整然とボリューム充分な情報量をもって示す。様々な式変形とグラフでの表現により、現象を色々な角度から捉えて行く。 管内の一次元流に主眼を置いており、初学者にも優しい。圧縮性流の参考書は航空関係のものが多く2~3次元流を扱っていたり、非線形波動の書というと自由表面のある水面波を扱ったりと、初学者には難しいところがあった。理想流体の力学にしても、一次元的な流れから考えるほうが導入に理解しやすいように、その意味で本書は取っ掛かりに適した書と言えるだろう。 理論的な解説が主だが、高速乗り物の「耳ツン現象」といった親しみある表現で、身近な現象も取り上げられている。 目次 1.圧縮性流体の性質 2.圧縮性流体力学の基礎 3.一次元流れの基礎式 ○一次元定常流れ 4.等エントロピー流れ 5.垂直衝撃波 6.摩擦を伴う断熱流れ 7.機器における流れ 8.全温度が変化する流れ ○一次元非定常流れ 9.波動 ○二次元定常流れ 10.等エントロピー流れ 11.斜め衝撃波
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