蟹工船 不在地主 の商品レビュー
社会的に弱いものから絞り出すように利益を吸い上げる金持ちや巨大企業などの有力者、その理不尽に、構造的暴力に知れば知るほど怒りが募る。 しかしてこれは決して昔の話ではない。つい数年前に「蟹工船」注目されたように(映画化までされた)、現代でもこの構造的暴力がまかりとおり、非正規労働...
社会的に弱いものから絞り出すように利益を吸い上げる金持ちや巨大企業などの有力者、その理不尽に、構造的暴力に知れば知るほど怒りが募る。 しかしてこれは決して昔の話ではない。つい数年前に「蟹工船」注目されたように(映画化までされた)、現代でもこの構造的暴力がまかりとおり、非正規労働者、そして今は海外からの労働者から吸い上げようとしているじゃないか。そして国際的に見れば南北問題の解消など現実味はますます遠い。だから今でもこの話が胸に刺さる。 労働者の団結や共産主義の幻想が砕け散った今、弱きものたちは何にすがればよいのやら。人はいつになったら進化するのやら。
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2~3年前にこの小説の再ブームが来てたのはなぜ?と思っていたのだけど、ずっと昔の小説だけど、現代の背景(というかシステム?)に通じるものがあるからなのか、と納得。 金持ちはますます金持ちになり、貧乏はますます貧乏になる。。 “プロレタリア文学”と言われるとどんだけ左寄りなんだろ...
2~3年前にこの小説の再ブームが来てたのはなぜ?と思っていたのだけど、ずっと昔の小説だけど、現代の背景(というかシステム?)に通じるものがあるからなのか、と納得。 金持ちはますます金持ちになり、貧乏はますます貧乏になる。。 “プロレタリア文学”と言われるとどんだけ左寄りなんだろう…って避ける人も居そうだけど、今の若い人ってリベラルな思想の人が多いと思うし(よほどの右寄り思想でない限りは)理解できる文学として読めると思う。 著者の最期を知るにつけ、いろんな思想が普通に認められる今の世の中は、当時からするとすごいことなのだと実感した。いまは“共産党”ていう政党があるくらいなんだ。
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就職祝いにおばさんからもらった本。 「蟹工船」は人気が出てきたこともあって、前から気になっていた。 あんまり面白くなかった。(読み進まない。) 特に「不在地主」のほう。 「蟹工船」は本当にこんなことがあったのかとちょっと吃驚した。 労働者の扱いが本当に酷い。痛い。 ブツッと終わっ...
就職祝いにおばさんからもらった本。 「蟹工船」は人気が出てきたこともあって、前から気になっていた。 あんまり面白くなかった。(読み進まない。) 特に「不在地主」のほう。 「蟹工船」は本当にこんなことがあったのかとちょっと吃驚した。 労働者の扱いが本当に酷い。痛い。 ブツッと終わったので、その後が気になる。 「不在地主」のほうはそもそも不在地主の意味がわかっていなかったから、最初内容がよくわからなかった。 短い話の割に登場人物が多くて途中からわからなくなる。 前半は話がすすまないこともあって、なかなか読み進まなかった。 小題が多いのだが、それぞれの話の繋がりが見えにくい。 後半はそれなりに・・・。 どちらも、現実に起こった事件を、小林多喜二が取材で集めた情報をもとに書き出したもの。 帝国主義的侵略主義的資本主義の時代。
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