人間を幸福にしない日本というシステム の商品レビュー
官僚独裁主義から脱却するには優秀な政治家が必要なわけで そのために選挙システムの改革と市民が政治について もっと勉強する必要があるよね
Posted by
The False Realities of a Politicized Society ― http://books.mainichi.co.jp/
Posted by
市民の覚醒が民主主義国家には急務という主張。西欧主義的な市民の捉え方 また第2次世界大戦に日本が突入した経緯についての分析は多くの日本人と異なるだろう。 ただ市民あるいは民衆が政治の主体者となるべきであること。また現在も続く日本の労働のあり方に対する強い懸念は私たちも十分理解し...
市民の覚醒が民主主義国家には急務という主張。西欧主義的な市民の捉え方 また第2次世界大戦に日本が突入した経緯についての分析は多くの日本人と異なるだろう。 ただ市民あるいは民衆が政治の主体者となるべきであること。また現在も続く日本の労働のあり方に対する強い懸念は私たちも十分理解しなければならない。 さて何を人生における幸福と感じるか否かに相当の違いがあるように思う。彼の主張する幸福感が一つの西洋的な価値観かも知れない。 しかし確かに日本の行くべき路の舵取りはいったい誰が行っているのかと言えば確かにこころもとない。政治家 政府 官僚? 第2次世界大戦へと導いたのは誰か。そして誰が責任を負うのかを考えても日本の政治のありように対する特異な様は確かにある。今回の原発の事故に対して誰が悪い?誰が責任を負う?同じことが繰り返されている。 日本文化という言葉の中にくるめられている 集団への隷属 和 などもう一度違うコンテキストで考えて見直す必要があると思う。 最後に彼が陥っている大きな問題点は西欧中心主義だけでなくフェミニズムに対する偏見、無理解も甚だしい。彼の言うところの市民にいったい女性は含まれているのかとも思う。 しかし文献を調べ、よく本や資料を読んでおられるこのには間違いない。私たちが彼から学ぶことがあればよいと思う。
Posted by
学生、会社員、主婦、公務員、ジャーナリスト、色んな人に薦めたくなった。 日本社会を、際限ない経済発展を至上命題とする、官僚と一部の有力者による支配社会であり、それによって国民は不幸な生活を余儀なくされている。この状況を打破するには、日本人1人1人が本来の意味での「市民」としての...
学生、会社員、主婦、公務員、ジャーナリスト、色んな人に薦めたくなった。 日本社会を、際限ない経済発展を至上命題とする、官僚と一部の有力者による支配社会であり、それによって国民は不幸な生活を余儀なくされている。この状況を打破するには、日本人1人1人が本来の意味での「市民」としての自覚を持ち、行動することが重要だと説く。 政治に無関心のままでいてはいけない、今本当に起こっていることは何か、常にアンテナを張っていなくてはと奮い立たせてくれる。
Posted by
オランダ人の著者からみた日本。腐敗した政治。操作された情報の流布。我々個人が当事者意識をもって行動に変えていく他に日本再生の方法はない、と持論を展開している。
Posted by
日本が異様な国だとわかる 官僚支配の国、国民の声が恐怖や慣習によって消される国 「しかたがない」 この一声で幸福を捨てている現状がわかる 一人一人が社会の一人ではなく、人間の一人としていきなければいけない そして日本は独自の国を作り上げないといけない 真似でなんとかなる時代は終わ...
日本が異様な国だとわかる 官僚支配の国、国民の声が恐怖や慣習によって消される国 「しかたがない」 この一声で幸福を捨てている現状がわかる 一人一人が社会の一人ではなく、人間の一人としていきなければいけない そして日本は独自の国を作り上げないといけない 真似でなんとかなる時代は終わった
Posted by
日本の不幸なシステムは、官僚の政治説明責任の不在が原因だ。それが国民に偽りのリアリティを見せている。高い工業生産性を誇るシステム作りのための系列企業・業界団体による官民混合、経済的成功優先で搾取される国民、金権政治の黒幕は官僚であることを知らず政治家叩きをする国民・・・全ては偽り...
日本の不幸なシステムは、官僚の政治説明責任の不在が原因だ。それが国民に偽りのリアリティを見せている。高い工業生産性を誇るシステム作りのための系列企業・業界団体による官民混合、経済的成功優先で搾取される国民、金権政治の黒幕は官僚であることを知らず政治家叩きをする国民・・・全ては偽りのリアリティだ。 この説明責任の中枢になれるのは政治家しかいない。官僚と国民の橋渡し役だからだ。それには個人が惰性と無関心を克服して情報を積極的にとりにいき政治家に働きかけること、調和・ユニークという文化への思い込みを捨てること、新聞に革命を起こすことなどが挙げられる。 今の日本が総じて不幸である理由を官僚批判を中心に網羅的に説明している。ただそのせいか、話題が行ったり来たりして少し読みにくいのが難点。94年出版と少し古いけど内容は古びていない。 多くの人は偽りのリアリティを見せられて搾取されていることに気がつくべきだ。若い世代がこの状況を脱出するためにパブリックにできることは、選挙の投票に行くことくらいしかないと思う。「シカタガナイ」精神を捨てて、国に働きかける姿勢が大事。
Posted by
94年に出版されたいわゆる「日本教批判」概論。政治状況に対する批判が中心となるが終盤においてそのシステムを加速させる日本の精神風土に対する分析が秀逸。日本人の「しかたがない」という口癖には、権威への盲従と崇拝、現状容認、独立心の欠如が存在する。「シカタガナイ」=現状改革できない構...
94年に出版されたいわゆる「日本教批判」概論。政治状況に対する批判が中心となるが終盤においてそのシステムを加速させる日本の精神風土に対する分析が秀逸。日本人の「しかたがない」という口癖には、権威への盲従と崇拝、現状容認、独立心の欠如が存在する。「シカタガナイ」=現状改革できない構造との指摘が興味深い。指摘から15年ほど過ぎているが情況は悪化するばかりか。
Posted by
現代日本(と言ってもこの本が書かれたのは10年以上前だが)が抱える民主主義への最大の障壁は、政治家の資金源となる大企業上層部と官僚の癒着であり、そのため市民の投票に選ばれたわけでもなんでもない(=民意が反映されない)官僚が政治に対してもつ権力の増大―がこの本では批判されている。 ...
現代日本(と言ってもこの本が書かれたのは10年以上前だが)が抱える民主主義への最大の障壁は、政治家の資金源となる大企業上層部と官僚の癒着であり、そのため市民の投票に選ばれたわけでもなんでもない(=民意が反映されない)官僚が政治に対してもつ権力の増大―がこの本では批判されている。 先に述べたように、この本の初版は90年代半ばであって、現在の政局、政権交代は当然ながら反映されてない。民主党の掲げる「脱官僚政治」はまさに著者の描く理想図にあてはまるし、子ども手当だとかガソリン暫定税率廃止等の政策も家計を刺激して、必然的に内需の拡大に繋がる。状況は好転しているのかもしれないが、私大文学部の僕はこの本がどこまで正しいのかはわからない笑 けれども、真の民主主義の実現にあたっては市民一人ひとりの意識改革が必要とのことにはとても同意。憲法十二条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」です。
Posted by
- 1
- 2