人情ばなし の商品レビュー
木山捷平の「尋三の春」、小山清「落穂拾い」が収録。 幸田文の「このよがくもん」がおもしろく、モームの「幸福者」は 日本の落語のようなお話。スタインベックの「菊」は良く分からなかった。
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どれも素敵な人情話だったけれど、とくに心に残ったもの二つ。 「青梅雨」永井龍男。借金で首が回らなくなり、心中を決めた家族の最後の一日を描いたもの。 「イングマルソン一族」ラーゲルエーヴ。わが子殺しをした妻とどう向き合うのか、葛藤する若き領主の心を綴る。 奇麗事ばかりではなく、自分...
どれも素敵な人情話だったけれど、とくに心に残ったもの二つ。 「青梅雨」永井龍男。借金で首が回らなくなり、心中を決めた家族の最後の一日を描いたもの。 「イングマルソン一族」ラーゲルエーヴ。わが子殺しをした妻とどう向き合うのか、葛藤する若き領主の心を綴る。 奇麗事ばかりではなく、自分と一門の体裁のため出所した妻を一時は真剣に島流しにしようと考えるなど、人間の醜い思惑も描かれている。 だからこそ、暗く淀んだ心が愛で洗われる場面での感動が増すのでしょう。
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