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ヴェネツィアの冒険家 の商品レビュー

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2009/10/04

最初に注意事項! 本書は『東方見聞録』ではありません。 マルコ・ポーロがアジアで見聞きしたことを描いているのではなく、マルコ・ポーロその人の生い立ちや蒙古帝国(元朝)への旅、ヴェネツィアへの帰還と『東方見聞録』の執筆、晩年の生活などが描かれてあり、アジアでの活動は中間の一章に...

最初に注意事項! 本書は『東方見聞録』ではありません。 マルコ・ポーロがアジアで見聞きしたことを描いているのではなく、マルコ・ポーロその人の生い立ちや蒙古帝国(元朝)への旅、ヴェネツィアへの帰還と『東方見聞録』の執筆、晩年の生活などが描かれてあり、アジアでの活動は中間の一章に手短にまとめられています。 よって本書は、むしろ西洋史の本だと言えるでしょう。 特にヴェネツィアの描写、商人たちの活動や、庶民の生活、訴訟、ジェノヴァとの対立などが大部分を占めています。 マルコ・ポーロの旅は彼一人ではなく、同行した父と伯父の功績が遥かに大きいはずですが、『東方見聞録』で殆ど触れられておらず、マルコ一人の功績になってしまってるのは面白いですw あと、"ヴェネツィア"と"ジェノヴァ"は名前が似てるうえしょっちゅう出てくるので、混同に注意するのが大変でした(汗 巻末の註は分量が多く詳細なので、本文中に註の番号が出てきたらその都度註を確認しながら読むのをお勧めします。 ニン、トン♪

Posted byブクログ