アイヌの世界観 の商品レビュー
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1994年刊行。著者は北海道大学教養学部非常勤講師。アイヌの言葉を解読しつつ、彼らが従来よりもち続けた宇宙観、霊魂や神への感性、植物・動物への感性(食性観など)を解説。認識人類学という領域は初だが、言語とそれが表象するものとの関係を踏まえた議論は、言語学における認知意味論との関わりを強く感じさせるものとなっている。
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アイヌの世界観を言葉から説き起こした良書。 民族科学,文化人類学,認識人類学という難しい学問領域が専門なので,難しい言葉が飛び交う。 モシリという世界を表す語が,朝鮮語の村落を表すもモスル,モシルとの類似性を指摘している。 世界を人間の世界(アイヌモシリ)と神の世界(カムイモシリ)と下方の世界(ポクナモシリ)の3つに分類している。 植物,動物の名前の分析が面白い。参考文献が多く,学術研究を始めるのによい。 一般向けの書籍ではないかも。
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自分にとって参考になったのは、本書の前半部分で、アイヌの人々とカムイ(神)との関係性、どの様な動植物や自然物などがカムイと認識されているか記述された部分のみ。 全体を通して、小難しく意味不明な文章で書かれている印象。敢えて人に推奨する書籍とは思えない。
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必携という訳ではないが…な本(何 入門書、概説書…というには本書はすごく分かりづらいような気がします。参考書…という括りが一番良いでしょうか。 とりあえず、お世話になったかなー?という方の奥様のご著書ですので…(更何 彼らの信仰がどういうところからきているのか、どういう宇宙観...
必携という訳ではないが…な本(何 入門書、概説書…というには本書はすごく分かりづらいような気がします。参考書…という括りが一番良いでしょうか。 とりあえず、お世話になったかなー?という方の奥様のご著書ですので…(更何 彼らの信仰がどういうところからきているのか、どういう宇宙観を持っているのか。 ある程度ユーカラ、サコロベと呼ばれる英雄叙事詩などを読んでから開くべき本だと思います。
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再読。言語という観点から、アイヌの世界観や価値観を洞察した本。言語学に詳しくない人にも非常に分かりやすい。
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