リアルであること の商品レビュー
1994年に出たときに評判になったので買ってあったのですが、やっと読むことができました。 さすがに20年近く前の作品となると、ちょっと古臭さが否めないですね。リーマンショックも9.11も、地下鉄サリン事件もなかった時代の、今思えば牧歌的ともいえるポストバブル時代の空気感があるよう...
1994年に出たときに評判になったので買ってあったのですが、やっと読むことができました。 さすがに20年近く前の作品となると、ちょっと古臭さが否めないですね。リーマンショックも9.11も、地下鉄サリン事件もなかった時代の、今思えば牧歌的ともいえるポストバブル時代の空気感があるような気がしました。
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9月3日読了。1994年、サリン事件の余波覚めやらぬ中著者が新聞などの媒体に寄稿した「リアル」を巡る文章と、それ以外の文章集。簡単に書かれており読みやすい、が、特に心に響くものはないか・・・。いかに魅力的な宗教・パラダイムであっても、結局「今見ている夢と違った視点で現実を見せてく...
9月3日読了。1994年、サリン事件の余波覚めやらぬ中著者が新聞などの媒体に寄稿した「リアル」を巡る文章と、それ以外の文章集。簡単に書かれており読みやすい、が、特に心に響くものはないか・・・。いかに魅力的な宗教・パラダイムであっても、結局「今見ている夢と違った視点で現実を見せてくれる夢」に過ぎず、現実を消し去ってくれるような圧倒的な真実はそもそもないんだよ・「どこかに絶対的なユートピアがある、なんてことはない」という点を認識していなければならん、のだけど、人間は弱いものでついつい甘いユートピア思想に誘われてしまう、ということだろうか・・・。安易に生きようとすると痛い目を見るもんだね。
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