おしゃれの視線 の商品レビュー

光野桃(著者)

2021/08/22

光野桃さんのエッセイ。とうに連載が終わったときに出会いましたが、ファッションを通して人を見つめる優しい眼差しが好きです。
もちろんファッションについても記載はあります。ですが、これを着れば…的なものはありません。自分で考えてみようとか、人を見る目やイタリアで暮らしたときの違う文化に触れた際の着ることに対する感覚の違いなど、気持ちの上できっかけになるようなエッセイです。
当時まだ学生だった私は、この本の中に出てくる素敵なイタリアマダムたちの描写にも憧れましたが、ファッションを変えることで自信を付けていくその様が描かれているお話が一番好きです。

2010/03/20

本書より要点まとめ☆
本当に欲しい服について。
あまり着ることのなかった服を始末するときの悲しい気持ち。
安いから、ただ好きだから、ストレス解消に・・・
と、それなりに理由をつけて買ってきた服たち。
とりとめのない買い方は、買っても買っても着る服がないという状態を生み出していた。
そしてそれを解消するためにまた買う、という悪循環。
おしゃれをするということを、好きな服を買うことと混同していたあの頃。
今この、買っても買っても服がない地獄から抜け出し、これでいいのだという安堵感と余裕が生まれた。浪費の旅は終わった。
そして思う、おしゃれこそ楽しみながら自分を知り自分を好きになるための、最高のレッスンなのだと。

2009/10/04

大好きで大事な一冊。
ファッションとは何なのか、着ることとはどういう事なのか
若かった自分に語りかけてくれた本です。
今はなき「ヴァンテーヌ」の連載時からずっと楽しみに読んでました。