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孟夏の太陽 の商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初見の著者。何かのほんの紹介だった。 中国、晋の時代の小説。 とにかく時代が流れるのが早い。そして名前が中国読みで、読めないんだけどいちいち戻るの嫌だからそのまま読んでいたら誰が誰だかわからなくなる。短編としてみるには面白いかもしれないが。

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2011/12/19

「隼の城」に出てくる趙無恤とその兄・伯魯が好きになった。 伯魯の人柄と、伯魯に恩返しをする趙無恤。 騙し合い、利用し合い、殺し合いの世の中で、よくこの二人が存在し得たものだと感嘆した。

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2011/11/13

春秋時代、趙氏の4人の物語。 趙盾が、士会を描いた沙中の回廊と同じ時間軸なので、それぞれの立場から物語を読むことができて楽しめた。 中国史をもっとよく知りたいと思う。

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2011/08/10

宮城谷昌光は初めて読んだけど、表題作p2の「―なんだ、こんなことであったのか」の下りで引き込まれた。ともすれば、説明で終始しそうな文体にも関わらず、本文の前後に象徴的なシーンを盛り込むのが特徴的でまた魅力。 数代に渡るストーリーというのもサーガといった趣でよかった。 重耳も読んで...

宮城谷昌光は初めて読んだけど、表題作p2の「―なんだ、こんなことであったのか」の下りで引き込まれた。ともすれば、説明で終始しそうな文体にも関わらず、本文の前後に象徴的なシーンを盛り込むのが特徴的でまた魅力。 数代に渡るストーリーというのもサーガといった趣でよかった。 重耳も読んでみたい。

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2011/07/04

氏の作品はどれも清冽で、背筋が伸びるような思いがする。後に晋国を三分する、その一角となった趙氏の物語。天と地と人、全てに対して敬意をもって真摯に生きる、こういう人々が大成するんだろうなあ。

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2009/10/04

晋室に仕えた趙一族の長を描く連作短編集。つまらないわけではないのだが、高揚もしないし刺激も受けない。読む前も後も同じ自分。著者の本を4作読んだが、どれもそうだった。相性が良くないのか。

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2009/10/07

前600〜前400年頃。晋の文公(重耳)に仕えた趙衰の息子である超盾の話から始まり,超盾の子趙朔,趙朔の子超武,超武の孫趙鞅,趙鞅の子無恤と進み,晋が韓,魏,趙に分かれ,春秋時代が終わり戦国時代に突入するところまでを追っている。 趙氏は趙朔の時に一旦滅びるところまでいくが,趙朔の...

前600〜前400年頃。晋の文公(重耳)に仕えた趙衰の息子である超盾の話から始まり,超盾の子趙朔,趙朔の子超武,超武の孫趙鞅,趙鞅の子無恤と進み,晋が韓,魏,趙に分かれ,春秋時代が終わり戦国時代に突入するところまでを追っている。 趙氏は趙朔の時に一旦滅びるところまでいくが,趙朔の友人である程嬰の働きにより,超武は生き残り,趙氏が復活することとなる。 『聖人が国を治める場合,民に蓄えさせて,府庫にたくわえず,民の教育に努力しても,城郭作りに熱中しない。』この言葉が好きだ。

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2009/10/04

我が家で一番人気。いえ、どれも宮城谷作品は人気なのですが。春秋戦国時代の、趙家についての連作短編集。この短編集の持つ物悲しさと活劇の心地よさは、一冊なのに大変充実していて楽しいと思う。それに、先祖というか、自分がいまここにいる、と言えるまでの連綿とした一族の歴史が、やはり己を形成...

我が家で一番人気。いえ、どれも宮城谷作品は人気なのですが。春秋戦国時代の、趙家についての連作短編集。この短編集の持つ物悲しさと活劇の心地よさは、一冊なのに大変充実していて楽しいと思う。それに、先祖というか、自分がいまここにいる、と言えるまでの連綿とした一族の歴史が、やはり己を形成している大きな核なのだと、血を実感するというか……。これを読んで、他の同時代の作品を一通り読んでから、もう一度これを読むと、ぐううっと新たな感情が生まれます。この読み方がすごくお勧め(笑)

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2009/10/04

どんな話か確認もせず買い、読み始めて吃驚。 全部趙一族の短編集だなんて! あえて短編集というとこが良いですね。 趙武好きなんだよ、程嬰はほんと頑張ったよ。でも他の趙一族は微妙なんだよ←

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2009/10/04

春秋・戦国時代で最も長く続き、2度も族滅の危機に立たされるなど最も波瀾に満ちた一族、それが趙氏。この小説は歴代の趙氏の当主にスポットを当てた4つの短編で成り立っています。読んでびっくり、晋の大臣時代の趙氏は宰相を3名も輩出した超名門らしい。だから親の因果を子が背負うこともしばしば...

春秋・戦国時代で最も長く続き、2度も族滅の危機に立たされるなど最も波瀾に満ちた一族、それが趙氏。この小説は歴代の趙氏の当主にスポットを当てた4つの短編で成り立っています。読んでびっくり、晋の大臣時代の趙氏は宰相を3名も輩出した超名門らしい。だから親の因果を子が背負うこともしばしばで(趙盾が君主を弑逆したせいで趙朔の死後いちど族滅されたり)「徳」の積み重ねを尊んでいたらしい古代中国の風景がそのまま叙事詩になったよう。それだけに各章の主人公たる当主たちは親父を超えようと必死にもがくわけですな。だから後半になると趙武・趙簡子・趙襄子が偉大な親父をいいライバルにするような感じで苦悩しつつも各自いい味を出している。さて世襲GOGOな当時の貴族の様子が今の政治家と重なるのは気のせいかな? あと好きなのは宮城谷の風景描写。 「老桃残記」の最後、晴れた日に縁先で桃の花を眺めながら瞑想している趙簡子の姿、「隼の城」のラストで冬の狩りの帰りに空を見上げて、白雲のなかに白い隼が飛んでいる風景。絵に描きたい。 ちなみに、史上初めて水攻めを敢行したのは羽柴秀吉ではなく「隼の城」に出てくる知瑶です。

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