人が育つということ の商品レビュー
前回読んだ『生き方を問う子どもたち』が良かったので、それからすると、ちょっと物足りない感じ。 でも、田中氏の考え方には共感しています。 一部抜粋: 親や教師が、これが人間の正しい姿だというイメージを一方的にえがいて、それを子どもに示せば、そのとおりに子どもが育つといった単純な...
前回読んだ『生き方を問う子どもたち』が良かったので、それからすると、ちょっと物足りない感じ。 でも、田中氏の考え方には共感しています。 一部抜粋: 親や教師が、これが人間の正しい姿だというイメージを一方的にえがいて、それを子どもに示せば、そのとおりに子どもが育つといった単純なものではない。子どももせいいっぱい生き、いろいろなことを感じたり、考えている。その姿を親や教師が見て、そして、いいと思ったところは、ほんとうに「そこがいい」といい、違うと思ったところは、「そこはちょっと違うのじゃないか」という。そうしたやりとりのなかで、子どもがなりたいと思う人間の姿と、親が子どもにこのように育ってほしいと願う人間の姿が、お互いに発展しながら一致していく。 (中略) 子どもを人間として育てる営みは、親や教師が一方的に働きかけて済むようなものではなく、子どもとのていねいなやりとりを通して、じっくりと進められねばならない。
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