山海経 の商品レビュー
私の大好きな十二国記!!を執筆する際に小野不由美さんが参考にした本だそう たまに知っている生き物が出てきて嬉しい 何が面白いかって、植物とか動物を紹介した後「これを食うと痛みが癒える」とか「これを食うと狂を癒す」とか「これを食うと眠らなくとも良い」とか、全部食べるとどうなるかが...
私の大好きな十二国記!!を執筆する際に小野不由美さんが参考にした本だそう たまに知っている生き物が出てきて嬉しい 何が面白いかって、植物とか動物を紹介した後「これを食うと痛みが癒える」とか「これを食うと狂を癒す」とか「これを食うと眠らなくとも良い」とか、全部食べるとどうなるかが書いてあること。 さすが中国だなぁという感じ。 p45の帝江っていう生き物が可愛い。頭がなくておててが6本、翼が四つでとってもユーモラス。
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古代中国の地理書『山海経』を邦訳した書。中華世界とその四方に連なる山系や河川、及びその周辺の地理や国々を概観すると共に、各所の動植物や金石草木についてを記す。神々や怪物、神代の帝王の事績にまつわる記述も多く記載されており、中国神話の基本資料としても重要な書物。 本書は『山海経』の...
古代中国の地理書『山海経』を邦訳した書。中華世界とその四方に連なる山系や河川、及びその周辺の地理や国々を概観すると共に、各所の動植物や金石草木についてを記す。神々や怪物、神代の帝王の事績にまつわる記述も多く記載されており、中国神話の基本資料としても重要な書物。 本書は『山海経』の日本語完訳であり、平凡社「中国の古典シリーズ」より出された『抱朴子・列仙伝・神仙伝・山海経』(1973)の『山海経』部分を文庫化したものである。最も古い部分は戦国時代に成立したと目されている『山海経』は、中華世界の主要な山系とそこに連なる山々についてを記した「五蔵山経」、及び海外の諸国についてを語る「海外経」・「海内経」より構成される古代中国の地誌である。各々の山河やその特産物、そこに宿る神々や動植物についてを解説する本書だが、その特色は何といっても豊富な神話や伝説的な事物についての記述である。帝江や天呉といった異形異類の神霊達、橐ヒや畢方などの災いをもたらす怪獣、更には半人半獣の鬼神としての西王母など、道教・仏教以前の中国神話の伝承を載せる本書は、中国神話についてまとまった形で存在する数少ない原典資料の一つである。また本書の「五蔵山経」では各々の動植物の効能や諸嶽山系の神々に対しての祭祀方法についても記されており、単なる地誌に留まらず古代中国の宗教的世界観を概観できるのが本文献の特徴と言えるだろう。 難解な個所については注や解説が施されており、文庫形式ということもあってコンパクトに『山海経』に触れられる一冊。
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中身としては妖怪図鑑である。とても楽しい。登場する妖怪のほとんど全てが食べられるという点に日本との違いを感じる。この厚さならば仕方ないが、もう少しどの図がどの妖怪なのかわかりやすく載せてくれているとありがたかった。総覧や地図も欲しい。とはいえ『山海経』の入門にはうってつけ。
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中国のガイドブックであると新聞に書いてあった。しかし、読んでみると怪物の図鑑である。東西南北、中国を中心にして、産物、植生、宝石、薬など様々にか書かれている。人を食うという表現はあったが、人の名で鳴くという表現がよくわからない。 とにかく珍しい本である。
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古代中国の人々は周辺国や地域の人々、神、動物をどう考えていたのか。山海経は紀元前5世紀から後3世紀まで書き足されてきた地理書である。それが妖怪図鑑のようだから天狗や九尾の狐の原型が描かれ、鳥山石燕ら日本の画家にも影響を与えた。倭の国も出てくるのだが詳細は書かれていない。ただ日本海...
古代中国の人々は周辺国や地域の人々、神、動物をどう考えていたのか。山海経は紀元前5世紀から後3世紀まで書き足されてきた地理書である。それが妖怪図鑑のようだから天狗や九尾の狐の原型が描かれ、鳥山石燕ら日本の画家にも影響を与えた。倭の国も出てくるのだが詳細は書かれていない。ただ日本海あたりの海中だろうか、姑射国があり陵魚という半魚人が住んでたらしい(≧∀≦)面白い
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夥しい 「なんとか山にどういう生き物がいて、これは食べるとなんとか病に効く」といふ、アレがナニである。 あとモンストランス(予兆)としての怪物が出るのも、アレである。 面白い。
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- ネタバレ
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奇怪な国、とくに「海外南経」の貫匈国や、帝江(西山経)などがよく話題になると思うが、全編を通じて、動植物の描写や利用法、効能・疾病などが書いてあって非常に興味深い。五金、磁石(北山経)などの産地も書いてある。また、西王母、衛精、十日などの神話も書いてある。倭や朝鮮(海内北経)の名もみえる。中国の神話を学ぶにはよいだろう。ただし、文章はすこし単調である。
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ざっくり神話や、何千里の所にはどういう生き物がいるか、どういうものはなんのモンストランス(予兆)であるか、を解く。 「ナントカ山にはこれこれこういう生き物がいる。これは食べるとこういう病気に効く」 という描写の多い所は、医食同源思想のある中国ならでは。
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古代中国幻想図鑑といった内容(表向きは地理書らしいです)でしょうか。文章そのものは飾り気がなく淡々と続くのですが、内容はとても想像力が膨らみ、空想する事が大好きな人であれば夢中になれる魅力があります。ファンタジー系の創作をされる方には元ネタとして使えるのではないでしょうか。二千年...
古代中国幻想図鑑といった内容(表向きは地理書らしいです)でしょうか。文章そのものは飾り気がなく淡々と続くのですが、内容はとても想像力が膨らみ、空想する事が大好きな人であれば夢中になれる魅力があります。ファンタジー系の創作をされる方には元ネタとして使えるのではないでしょうか。二千年もの昔から伝わる書ですが、何を目的に書かれたのかが不明というのもロマンをかきたてます。巻末の水木しげる氏の解説が秀逸なので、そちらを一読してから本文を読むと良いかもしれません。平凡社ライブラリーにしては安価なのも嬉しいところ。
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原点を翻訳したもので、パラパラッと読んでもちょっとちんぷんかんぷん。でも、挿絵も豊富で注釈も丁寧だからじっくり読めば楽しめそう。後書きが水木しげる先生と言うことで、それだけでもありがたかったりする。
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