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人間の大地 労働 セバスティアン・サルガード写真集 の商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2020/10/29

こおんなにでっかくて分厚いんですね! 重い! 400ページちかい! 図書館の蔵書をネットで探って「じゃあこれで」って感じで公民館に届くので、手にとってビックリ。しかも『人間の大地 労働』ってあまりに大仰。普通はタイトル負けして中折れトホホでしょう。 が、そこはセバスチャン・サル...

こおんなにでっかくて分厚いんですね! 重い! 400ページちかい! 図書館の蔵書をネットで探って「じゃあこれで」って感じで公民館に届くので、手にとってビックリ。しかも『人間の大地 労働』ってあまりに大仰。普通はタイトル負けして中折れトホホでしょう。 が、そこはセバスチャン・サルガド、どーんっとぶつかるやがっぷりと四つに組み、あとは圧力に任せて寄り切りの圧勝でした。これほど圧の強い写真って凄すぎる! テクニックのなんたるかなんてわかるわけもないですが、こりゃあ撮る者の精神のありようですね。 タイトルどおり世界中の労働、しかも大地に根づいた揺るぎのない仕事を撮影したもの。あたしはお子ちゃまなんで「ぜんぶ写っている」のが好きなんですが、もうほんとぜんぶ写ってる。働く人の魂の在り処まで写ってる。過酷な労働の果てに生の尊さが浮かび上がってくる。  砂糖黍の栽培、タバコの生産、マグロ漁、家畜の解体、バイクや車や船の製造、製鉄業、トンネル掘り……。なかでもヤバイのがタンカーの解体と石油の汲み上げ。そんな高所で手作業? 命綱くらいしてくれぇ! 原油ってシャワーみたいに浴びるもんですか? すぐそこで爆発している! こりゃあ撮るのも命がけだわ。でもカメラが「もっと!」を欲しちゃうのだろう、怖い道具だな。 ひとつ、大迫力の写真ゆえ見開きで1作品がほとんどなんだけれど、まんなかで折れてしまうのはいたしかたないかぁ。

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2013/05/17

世界で大地で、過酷な自然と人工物へと対峙する労働者の数々の姿。 砂糖黍、茶、カカオ、繊維、自転車、自動車、造船、廃船処理、製鉄所、 金鉱、油田、油井、運河(一部内容) 昨年、写真展「アフリカ」で、初めて間近で鑑賞したサルガド作品。 心地よく暖かい館内なのに、作品からは夜明け前の冷...

世界で大地で、過酷な自然と人工物へと対峙する労働者の数々の姿。 砂糖黍、茶、カカオ、繊維、自転車、自動車、造船、廃船処理、製鉄所、 金鉱、油田、油井、運河(一部内容) 昨年、写真展「アフリカ」で、初めて間近で鑑賞したサルガド作品。 心地よく暖かい館内なのに、作品からは夜明け前の冷たい空気や、 むせかえるような大地の熱気を感じた。 厳しい現実。 そこで彼らとともに過し、表面的ではなく、内側から理解して、 その一瞬を切り取った多くの場面が忘れられない。

Posted byブクログ

2009/10/04

むむむ…。人の尊厳を写せない写真は撮らないことにしている、という一言が頭から離れない。この人の写真集もっと見てみたい!!

Posted byブクログ