時代小説最前線(Ⅰ) の商品レビュー
1994年発行、新潮社の単行本。17編。全体に筋が難解な晦渋なタイプの作品が多かったように感じた。宮部みゆき『十六夜髑髏』未読。話は素直だと思っていたら最後は少しすっきりしない終わり方となっていると思う。藤沢周平『岡安家の犬』未読。最後のシーン以後はどうなるのだろう。武士の面目と...
1994年発行、新潮社の単行本。17編。全体に筋が難解な晦渋なタイプの作品が多かったように感じた。宮部みゆき『十六夜髑髏』未読。話は素直だと思っていたら最後は少しすっきりしない終わり方となっていると思う。藤沢周平『岡安家の犬』未読。最後のシーン以後はどうなるのだろう。武士の面目とか考えると再度の婚約とかはないと思うのだが。しかしこの作者の作品と考えると駆け落ちとかはありうるかな。 掲載作:『岡安家の犬』藤沢周平、『岡っ引無頼』多岐川恭、『海潮寺境内の仇討ち』古川薫、『渡し舟』皆川博子、『強淫弥次郎』佐藤雅美、『十太夫の汚名』新宮正春、『鴉屋敷の怪』神坂次郎、『橋を渡って』北原亜以子、『無住心剣流の断絶』南条範夫、『明智光秀の眼鏡』篠田達明、『城崎有情』堀和久、『足許の霜』沢田ふじ子、『銃隊』東郷隆、『帰って来た男』半村良、『伊賀組の反乱』吉村正一郎、『十六夜髑髏』宮部みゆき、『殿中にて』村上元三、 他:「週刊新潮」93年7月22日号~11月18日号をまとめたもの。「足許の霜」は『絵師の首』に収録、
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