人工知能と人工生命 の商品レビュー
人工知能と人工生命 佐野千遥 日刊工業新聞社 著者は最初に 厳密科学を扱った内容でありながら あらゆる面で世界を見る目が変わった自分に 気付くだろうと断言しているけれど 私には法律書を読むように読みにくく ダラダラとフレーズをつなげた 文として成立しているのか疑わしい日本語であ...
人工知能と人工生命 佐野千遥 日刊工業新聞社 著者は最初に 厳密科学を扱った内容でありながら あらゆる面で世界を見る目が変わった自分に 気付くだろうと断言しているけれど 私には法律書を読むように読みにくく ダラダラとフレーズをつなげた 文として成立しているのか疑わしい日本語であった またジュネティックアルゴリズムやクロモゾームとか 知らない単語が多く私の理解に届かない とは言うものの 後半になるほど面白くなる また三分の二は付録として後ろから読む横書きとなり 用語事による説明と学ぶための情報源と 事例解説がある 進化論と脳の学習意欲と言う気になるタイトルでは コンピュータ科学者の多くは 確率論的統計学的手法で対処し 生物学者側には 計算機数学的な抽象化のできる人間が少ないことが 足かせとなっているともいう 遺伝と言語能力では 有名なピアジェとチョムスキーの論争にも触れながら 木構造を成さない人工言語と 木構造を成す自然言語の成り立ちの違いを解く 生命体が成長するために無数にある選択肢の中から 今という一成る出合いを無限に繰り返している有限界 社会とはアトランダムに無秩序な出合いによる 偶発的な成長でなく 目的を持った各段階でのそれぞれが 意思を持って選んでいることを示しているはず 競うことにしろ争うことにしろ切磋琢磨にしろ 集うことで影響し合い相乗効果を得るための 個々のによる決定である 有限界あっての無限であり 個と言う部分性を秘めたモノがあっての全体である 全ては入れ子になった個と個が限りなく連鎖する 螺旋循環で成り立っている 有って無い調和点を目指す果てしない 成長の過程である目的は 限りなくゼロに近い持続する点と流れの一体感 あらゆる存在は この抽象的な一体感を得るための手段である 究極のAIを設計することは全てを網羅する 宇宙を理解することらしい
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