インドの夢・インドの愛 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
大学の初学者向きにインドの思想と文化を紹介できるような本を、ということで始まった本。複数の研究者により、各々が紹介したい内容を選び、古典を翻訳している。 簡単な内容も理解の難しいものもあるけれど、色々とへえーというところがあった。 ・5世紀末の天文学者、アールヤバタは日食・月食の仕組みをきちんと説明している。 ・人生の三目的:少年時代には学問などアルタ(実利)を追求、青年時代には、カーマ(享楽・主に性愛)、老年においてはダルマ(宗教的義務)と解脱を追求する。 ・神の恋愛話や争いの物語 。(創造神ブラフマンがシヴァに負けるのは、出雲の国ゆずりを思い出す。征服民の神が土着の神を凌いだのか?) インドの古典は夢と愛と科学的合理的精神と人間の自然な営みへの理解を全て含んでいるのだなあと感じた。 ちゃんと読めてわかったとは言い難いけど、摘み食いのガイドとしては良かった。
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インドの古典文学へのお誘いに最適な一冊。美味しいところだけつまみ食いしてるような気分になります。続きが気になる作品がいっぱいです。
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