ひとが生まれる の商品レビュー
金子文子や田中正造な…
金子文子や田中正造など、人の生き様が描かれています。
文庫OFF
文庫版あとがきで著者も書いているように、佐々木マキの挿絵がたいへん理解の助けになった。ちょうど私自身が、世界に対して明確に「自己」を打ち出すよう要請されているように感じていたところなので、五人の生涯(特に金子ふみ子)に考えさせられる部分が多かった。
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「ひとが自分というものを意識しはじめるのはどんな時だろう?」と問題提起で内容紹介される本書。最近いろいろな本を読んでいて思うことなんだけど、いわゆる「社会的活動」だとかNGOで活動している人って「地球市民として!」とか特別高いレベルの思考を持って動いているわけじゃなくて、結構ちょ...
「ひとが自分というものを意識しはじめるのはどんな時だろう?」と問題提起で内容紹介される本書。最近いろいろな本を読んでいて思うことなんだけど、いわゆる「社会的活動」だとかNGOで活動している人って「地球市民として!」とか特別高いレベルの思考を持って動いているわけじゃなくて、結構ちょっとしたきっかけ、感情、たまたま身近にその問題があったりとか、ミクロな要因で動いてるんだよね。 この本で紹介されている5人もそう。彼らは、目の前にあることに向かって精一杯生きただけ。そんな目の前のことに真剣に向き合った瞬間こそが、本書で問題提起されていた「ひとが自分というものを意識しはじめる」時じゃないのかな。
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人間が社会の中の一人をいつ意識したか、その時に焦点をあてて五人の生涯を描いた本です。生きてから自然に覚えてきたこと、それだけではどうしても乗り越えることができないことが現れたとき、人がそれとかくとうして恐ろしさを乗り越えるとき、あたらしい自分が生まれるそうです。個人としての自分、...
人間が社会の中の一人をいつ意識したか、その時に焦点をあてて五人の生涯を描いた本です。生きてから自然に覚えてきたこと、それだけではどうしても乗り越えることができないことが現れたとき、人がそれとかくとうして恐ろしさを乗り越えるとき、あたらしい自分が生まれるそうです。個人としての自分、人と違う自分を意識するのも、ほんとうはこの頃ではないでしょうか。 もう絶版になっていて惜しいです。作者も書いていますが、若いうちに読んで欲しい本です。 表紙イメージはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120311/1331421673
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