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身長の神話 の商品レビュー

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2009/10/04

巨人伝説に関して調べようと思って最初に入手したのがこの本。フランスの文学研究者と小児科医の夫婦による共同執筆。西欧の神話から『ガルガンチュアとパンタグリュエル』『ガリバー旅行記』『親指小僧』等の古典文学と矯正器具から遺伝子操作による身長の意図的調整に関してざっくりと書かれている。...

巨人伝説に関して調べようと思って最初に入手したのがこの本。フランスの文学研究者と小児科医の夫婦による共同執筆。西欧の神話から『ガルガンチュアとパンタグリュエル』『ガリバー旅行記』『親指小僧』等の古典文学と矯正器具から遺伝子操作による身長の意図的調整に関してざっくりと書かれている。集中力がなかったせいか巨人伝説にしか興味がなかったせいか論旨が判然とせず、振り回されているようだった。それでも『ミクロメガス』という知らない巨人伝説の古典を知ることができた。 巻末に「身長神話ミニ事典」として章ごとに、登場した神話や文学の固有名詞に対する簡単な説明がついているのだが、これには五十音順に並べてページ数を付していただきたかった。というのも、目次では「3 科学的基準を作り出す測定装置」となっているのだが、各ページの左右の外側には章番号は付かず「科学的基準を作り出す測定装置」のみが書かれている。「ミニ事典」には「●3章」などと小見出しが出ているので、本文から「事典」を参照するにも「事典」から本文を参照するにも不便なのだ。また、「ミニ事典」があることも最後に行くまで気付かなかったので※などの事典を参照せよというマークで示すなどして欲しい。 訳者によるあとがきで、柳田國男「ダイダラ坊の足跡」、とり・みき『山の音』と内田春菊『南くんの恋人』が引き合いに出されていた。巨人漫画ならまず『鉄人28号』をと思った。

Posted byブクログ