レクイエム・太平洋戦争 の商品レビュー

辺見じゅん(著者)

2012/04/19

ノンフィクションの戦争ものはどれも辛いけど、愛情絡みが個人的には一番切なくて涙が止まらなくなります。ここに収録されている全ての方が亡くなり、その遺書(となるもの)を中心としていて、最後の別れというのがまた…。私の中に戦争の記憶など欠片もないのだけれど、血の先に繋がる人がいて。きっと多くの人がそうだと思うけれど。子孫の一人として心の中にその存在を記憶しておかなければ、その生もどんどん細くなってしまう。会ったことも、話したこともないけれど、こういう本を読むことで、心に残しておきたいと思うです。