ねじまき鳥の探し方 の商品レビュー

久居つばき(著者)

2024/02/03

本書の中でとても印象に残ったのが、
村上春樹が、「ねじまき鳥クロニクル」を執筆しているのは、三島由紀夫の「豊饒の海」を意識してのことだったという。
村上春樹は、三島由紀夫のことを読んでないとうそぶいたいたのに関わらず、彼の中でもっていたのは、あの大作家である三島由紀夫を超える、ということだったのである。
この説には、納得してしまった。

全体的に、「そうだったのか！」と膝を打つような事もあれば、そこまで分析して、裏設定を発見したところで、村上春樹の作品の真髄に触れることができるのか？という疑念が交錯する。

あとひとつ残念だったのが、『ねじまき鳥クロニクル』の解説書ではあるが、『ねじまき鳥クロニクル』の第三部の発売をまたずに執筆された、ということである。
どうせなら、『ねじまき鳥クロニクル』の完結をもって、執筆して欲しかった。
もちろん、第三部以降のことを色々と予想しており、その答え合わせをしながら読む、という楽しみはあるかもしれないが。。。

2014/07/20

クミコが宮脇さんと寝ていたという考察はなるほど、と思った。当たっていない箇所はあるけれど、ねじまき鳥、割と不完全燃焼な感じだったから、読んでよかった。

2009/10/04

実際、ねじまき鳥読んでもよくわからなかった。
井戸がイドとつながっているなんて・・・そんなこともきづかなかった。俺・・・
色々と示唆に富んでいておもしろい。なるほどな〜、こんな読み方をするのかーと参考になる。
当たっていないところもあるけど、読んでみる価値はあると思う。特に、ねじまきを読んで、よくわからなくて不満に思った人は（俺のように）。

2009/10/04

ねじまき鳥は物凄い好きで、不思議ワールドの世界だけど、かなりそれでも理解していたと思っていたけど・・・。クミコの不倫相手が誰だったかなんて考えた事なかった（笑）長い後書きっぽくて面白かった。第一部〜第三部、そしてこれの４冊読んで理解するのがいいかも？？？