偶像の黄昏 反キリスト者 の商品レビュー
『偶像の黄昏』は価値転換の書というべき、私たちの価値観を揺さぶる強烈な言葉が続きます。 そしてここで語られる内容はこの直後に発表される『反キリスト者(アンチクリスト)』という作品に直結していきます。 キリスト教というこれまでの歴史を形作ってきた道徳体系に鉄槌をくださんとするニ...
『偶像の黄昏』は価値転換の書というべき、私たちの価値観を揺さぶる強烈な言葉が続きます。 そしてここで語られる内容はこの直後に発表される『反キリスト者(アンチクリスト)』という作品に直結していきます。 キリスト教というこれまでの歴史を形作ってきた道徳体系に鉄槌をくださんとするニーチェの試みがこの作品でなされます。 また、この作品が書かれる直前の1887年にニーチェはドストエフスキー作品に出会い、衝撃を受けています。 この記事ではそんなドストエフスキーとの繋がりからもニーチェを考えていきます。
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新たな発見が色々ありとても楽しめた。 カント、ルソー、プラトン嫌いのニーチェ。 ニーチェの哲学を理解するのは根気が必要。 この本読んで思ったけど想像以上に深いなニーチェ沼。
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キリスト教を初めとした一神教のことだが、神は善悪を超越して、依怙贔屓しないのだとしたら、天使にも悪魔にも同じように接し対するであろうに。絶対善とやらがその時代に常に移ろい身勝手な解釈を為されるならば、それは絶対ではない。 やっぱり一神教はオレには合わないなぁというところか。一つの...
キリスト教を初めとした一神教のことだが、神は善悪を超越して、依怙贔屓しないのだとしたら、天使にも悪魔にも同じように接し対するであろうに。絶対善とやらがその時代に常に移ろい身勝手な解釈を為されるならば、それは絶対ではない。 やっぱり一神教はオレには合わないなぁというところか。一つの何かに絶対服従ということ自体違和感を禁じ得ないし。
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ん・・・ニーチェは好きな思想家の一人ですが、この時期に読み返す私。何が心で・・・。 ニーチェがこうして文庫になったときは喜びました。どこでも紐解けると。 後々に「ニーチェの言葉」だかアンソロジーのようなもの出たようですが(本屋で見た事はあります)俯瞰して自分なりにピックアップし...
ん・・・ニーチェは好きな思想家の一人ですが、この時期に読み返す私。何が心で・・・。 ニーチェがこうして文庫になったときは喜びました。どこでも紐解けると。 後々に「ニーチェの言葉」だかアンソロジーのようなもの出たようですが(本屋で見た事はあります)俯瞰して自分なりにピックアップしたほうが(要するにオリジナルアンソロジーを作ったほうがと)良いかと思いますよね。 そこまで深く読みたくないからそういうものを読むのでしょうが、最近は読書が「特別」なこととでも思う人も増えてきたようですし(昔から読まない人は確かにいた)好みの問題ですが。以下、略。
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キリスト教においては、生を強化するものが悪とされ、弱化するものが善とされる。すなわち、それは、強者に対する弱者のルサンチマンの所産にほかならない。 ニーチェはキリスト教を否定したが、イエスを否定はしなかった。キリスト教をつくったのはイエスではなくてパウロだからだ。
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