ヒト、数学に出会う の商品レビュー
(2006.08.17読了)(2006.03.25購入) 副題が「公式をめぐる49の物語」となっているように数学の公式の説明だったり、公式にまつわるエピソードだったり、架空の逸話だったりが収められています。 一つの公式の説明が1ページ、説明のためのイラストが1ページですのでどんど...
(2006.08.17読了)(2006.03.25購入) 副題が「公式をめぐる49の物語」となっているように数学の公式の説明だったり、公式にまつわるエピソードだったり、架空の逸話だったりが収められています。 一つの公式の説明が1ページ、説明のためのイラストが1ページですのでどんどん読めます。 公式は、三角形の面積、三角形の内角の和のように初歩的なものから、オイラーの公式のような難しいのまであります。 中学生や高校生の数学に興味を持ち始めた人が、これから先にどのようなものがあるのかを垣間見るにはちょうどいい本ではないでしょうか。 フェルマーの定理については、まだ証明されていないと書かれていますが、ご存知のように、この本が書かれた後、証明されています。 フェルマーの定理の証明に至るまでの話は、幾つかの本が出版され、ベストセラーになっています。 ルーレットで確実に勝つ方法という実用的なものも紹介されています。 余談ですが、二次方程式を習うと虚数というのが出てきますが、名前にだまされて、実際にはないものと思っていました。ところがあるとき、虚数というのは、マイナスの数とか、分数などと同じ程度に確実に存在するものということに気が付きびっくりしたことがあります。 自然数だけが数であり、マイナスの数とかはない、と考える人にとっては、虚数も文字通り、虚しい数なのかもしれないけど。 ☆関連図書 「フェルマーの最終定理に挑戦」富永裕久著、ナツメ社、1996.09.20 「オイラーの贈物」吉田武著、ちくま学芸文庫、2001.11.07 (「BOOK」データベースより)amazon アルキメデスは街の人たちにケーキを切り分けながら、円の面積を求める公式を見つけました。ある農民は評判の巨大なクローバーをもっと植えたくて長方形や三角形の面積を、街のポスター少年は複製画の折り目にはさみを入れながら因数分解を、フィボナッチはウサギのつがいを育てながら例の数列を、そんないくつもの公式の“発見”を物語で綴ります。長方形の面積から、三角関数、対数・指数、微積分、素数定理、フェルマーの定理まで、楽しいイラストと物語をたどって数学公式を見つけに行きましょう。
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