教師はどこを見られているか の商品レビュー
時々読み返して、自分の在り方をふり返ることのできる一冊である。有田先生の本には珍しく、厳しい言葉が並ぶ。それだけ、有田先生が見たり考えたりする教育界・教師に対して触れることができる。 ① やはり30代が悪い 私がこの本を手にしたのが、30代前半の頃である。上記の言葉がこの本に...
時々読み返して、自分の在り方をふり返ることのできる一冊である。有田先生の本には珍しく、厳しい言葉が並ぶ。それだけ、有田先生が見たり考えたりする教育界・教師に対して触れることができる。 ① やはり30代が悪い 私がこの本を手にしたのが、30代前半の頃である。上記の言葉がこの本には何度か出てくる。現場の仕事がある程度分かってきて、それがマンネリと感じるようになってしまうのが、30代であろう。おそらく、この10年間をどのように過ごしていくかで、教師人生の後半が決まってくるのだろう。 私は「学びの場」に自身を置くことにした。そして、30代も半ばを迎えた。まだまだ気は抜けない。有田先生から学び続けることを通して、この10年間を過ごしていきたいと改めて感じている。 ② 指導のチャンスは貯蓄できない この言葉ははじめて聞いたが、胸を強く打つものであった。「もっと子どもと、もっと一緒にいろ!」の章にある。指導のチャンス・子どもを伸ばす機会は、常にある。それに気づけるのは、子どもを知っている(知ろうと努めている)人だけであろう。そのためには、「もっと子どもと、もっと一緒にいる」ことである。子どもの近くにいると、子どもはいろいろな姿を私たちに見せてくれる。それを褒めて励ましていくことで育てていくのだ。一年間、一緒に過ごしていても、指導のチャンスは「その時」、貯蓄できないのである。 ③ 実践の事実を創り出し、そこから理論化をはかれ まずは何より「実践の事実」を創り出すことである。事実が集まらなければ、理論化もあり得ない。私たちは実践者である。だからこそ、「まずは実践ありき」というスタンスから出発すべきなのであろう。「実践に基づいた理論」であるからこそ、有田理論は現場で活用・応用可能なのである。実践者が求める理論とは、実践と結びつくものでなければ意味がない。実践の事実を今後も大切にしていく。 【教職活動十戒】 一 お山の大将よ、目をさませ! 二 自分の実力を見つめ直せ! 三 まわりのことにも目を配れ! 四 服装や言葉遣い・マナーに気を配れ! 五 少しは冒険しろ! 六 もっと子どもともっと一緒にいろ! 七 上ばかり向くな! 八 実践の事実から理論化をはかれ! 九 教師と子どもの感性を問い直せ! 十 保護者への注意のしかたを考えよ!
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有田先生の書かれる本はなんでこんなに読みやすいのだろう。そしてとても勉強になる。 •授業を見る目が全くないので、学ぶべき点が見えないのだ •法則化運動やっている一部の人が嫌われ出したのは、自分の力を過信し、鼻もちならなくなったからである •言われたことしかできない。何か頼んでも、...
有田先生の書かれる本はなんでこんなに読みやすいのだろう。そしてとても勉強になる。 •授業を見る目が全くないので、学ぶべき点が見えないのだ •法則化運動やっている一部の人が嫌われ出したのは、自分の力を過信し、鼻もちならなくなったからである •言われたことしかできない。何か頼んでも、+ αがない。 教師としてのあり方を客観的に見つめるための視点がいくつも書かれている。タイトルにあるように、まさに教職活動十戒として必要なことだらけであった。
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