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交通事故鑑定人S氏の事件簿 の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2013/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書は、交通事故の原因を調査する【交通事故鑑定人】ついて書かれたノンフィクションである。事件発生から警察の取調べや裁判での様子を描いた後、最後にS氏が謎を解く展開である。そのため、推理小説を読んでいるように感じることが出来る作品である。 ■タイトル ・『シャーロックホームズの事件簿』を、意識したのは間違いないだろう。 ・P99ではS氏と著者の対話を、シャーロックホームズとワトソン博士に例えている。 ・シャーロックホームズ・シリーズの短編集の中で『事件簿』は最後の1冊であることから、この『交通事故鑑定人、、、、』も最後の1冊と言える。 ・それは、このS氏が既に(初版時)亡くなっていることからもいえる。 ・終章にある”N青年の父親の追悼挨拶”でもあるように(「新聞が一行も報じないのは解せません」)、S氏の功績を後生に残す意味もあり、著者は本書を書いたと考えられる。 ■時代 ・本書の初出は1987年、初版は1994年と約20年前である。 ■構成 ・3つの章と終章の4部構成である。 ・1章、2章、3章では、S氏が手がけた交通事故鑑定が描かれる。 ・終章で、S氏の生い立ちから死まで、その正体が明かされる。

Posted byブクログ

2012/08/03

面白そうなタイトルじゃないか。しかもあの猪瀬直樹が書いているんだよ。 ノンフィクションで事件簿なんて、期待が持てる!! …と思ったらまた裏切られるパターンだった。 最近ノンフィク系にはずれが多いぜ…^^; そもそも本が古すぎた!! 猪瀬氏がS氏にあって話を聞きだしたのは昭和...

面白そうなタイトルじゃないか。しかもあの猪瀬直樹が書いているんだよ。 ノンフィクションで事件簿なんて、期待が持てる!! …と思ったらまた裏切られるパターンだった。 最近ノンフィク系にはずれが多いぜ…^^; そもそも本が古すぎた!! 猪瀬氏がS氏にあって話を聞きだしたのは昭和61年、 本の中身の事故は昭和54年とか。私の生まれた年だし。 実際に活字となったのも雑誌初出1987年、古いのだ。 猪瀬ちゃん(どんどんひどくなる呼び方)のライターとしての腕が 微妙に首をかしげたくなる感じなのだ。 書いてある事件のことがしりすぼみで、起承転結の承の終わりくらいから ぜんぜん違う話にいっちゃって、そのまま話が終わる。 S氏でとおしてるはずなのに、あとがき(ではS氏の本名を出している)に行く前に 一か所だけぽろっと「鈴鹿が」とかいって名前出しちゃってるし。 とにかく仕事が甘く、雑なのだ。 だから期待したほどの事件はない。 ちらっと垣間見えるS氏の人生や生活も、 もっと掘り下げてくれれば相当面白そうなのに、 そちらも中途半端。 どうした猪瀬直樹!! と叫びたくなる、 超・お粗末な一冊。 それでも猪瀬っちを酷評しないのは彼が長野県民だからなんだよ~~ とりあえず、県民頑張れ。ってことでね。 ブログ用に他の記事も参照してみたら、 このS氏、インチキ鑑定人との声もあるらしい。 だけど、コスタ事故で学んだ、 誰かがこう言っていた、とか、 この人はこう言っている、という判定の仕方では正直事実はわからない。 そういう意味でも、もっとたくさん事例があったり その鑑定を再度現代科学で鑑定しなおす、といった作業が加われば どちらに転んでも面白い読み物になると思うんだけどな。

Posted byブクログ