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翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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この作品は本格ミステ…

この作品は本格ミステリファンの間で賛否両論となっている問題作です。なぜそうなっているかというと・・・まあ、読んでみてください。

文庫OFF

癖のある作品、といえ…

癖のある作品、といえばそれまでですが、「最後の事件」がデビュー作という時点でかなりアクの強い作家と言えるでしょう。このアクが取れていくのか、暴走していくのか心配ではあります。この小説に関して言えば、星三つあげてもいいと思います。処女作ということで+1してもいいでしょうが。

文庫OFF

2021/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古の財閥系が生活する屋敷で連続殺人事件が起こる。 探偵木更津が見た真実とは。 幾重にも積まれたロジックで 最後の最後はさらにその上をいく。 それでいて圧倒的な文章力。 文学的と言っても良い。 他の作品も読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2021/10/25

これは、かなり癖のある本。 前半は、読むのに悪戦苦闘したけど、謎解きは圧巻。 頑張った甲斐があった。 途中何度も謎解きがあって、そんな馬鹿なというパターンあり、B級ホラー的なパターンありで何度もひっくり返り、最後はえ“ーみたいな。 前半の山を越えれば後半は慣れなのか少し読みやすく...

これは、かなり癖のある本。 前半は、読むのに悪戦苦闘したけど、謎解きは圧巻。 頑張った甲斐があった。 途中何度も謎解きがあって、そんな馬鹿なというパターンあり、B級ホラー的なパターンありで何度もひっくり返り、最後はえ“ーみたいな。 前半の山を越えれば後半は慣れなのか少し読みやすくなった。

Posted byブクログ

2019/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

21歳でこんな作品を書いてしまうとは、麻耶雄嵩という人は本当に凄いと思った。きっちりとした理知的な文章で、隙を見せない。でもちゃんと手がかりはそこかしこに提示してくれている。 話の内容はとんでもないな!?と思うことが次から次へと起こって、ビックリした。木更津のキャラクターが濃いのと、何となく「虚無への供物」を読んだときに感じた妙な読みにくさ(面白くないということじゃなくて…うまく言えないけど)みたいなものがあって、ここで好き嫌いが分かれるかなという感じがした。 メルカトル鮎という探偵の名前だけは聞いたことがあって、その探偵が活躍するのかな?と思ったら木更津という知らないキャラが探偵してるし、ほんとに最後の事件だし、後半の謎解きはこれでもかと言うほど思っても見なかった展開が繰り広げられて、一気に読んでしまった。面白い。幕切れもストンと綺麗だった。 次はメルカトル鮎シリーズの他の話も読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2016/04/09

人気の高い作品ではあるが、残念ながら私には合わなかった。 だが、デビュー作とは思えない、眼を見張る内容であったと思う。 いつか続編に挑戦したい。

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2015/06/07

二転三転する推理劇と芝居のようなやり取りで進んでいく。しかし、最後の推理のやり合いはエンタメとして最高で、脳ミソをバチバチ刺激してくる。処女作ということもあってシリーズとしての整合性は低いのか、メルカトルがあんな推理を披露した理由がアレというのは、確かに悪徳かもしれないが悪徳探偵...

二転三転する推理劇と芝居のようなやり取りで進んでいく。しかし、最後の推理のやり合いはエンタメとして最高で、脳ミソをバチバチ刺激してくる。処女作ということもあってシリーズとしての整合性は低いのか、メルカトルがあんな推理を披露した理由がアレというのは、確かに悪徳かもしれないが悪徳探偵ではないよなあ、と思う。あと香月はよくあれで結婚できたな。

Posted byブクログ

2015/04/30

京都近郊に建っているという設定の古城・蒼鴉城が舞台の物語です。 本の裏に、「首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人」と様々なミステリ要素が含まれている旨の説明があり、多くの死者・殺人が発生するため、物語としてのテンポは良く、個人的には中弛みを、あまり感じませんでした(終盤の探偵に...

京都近郊に建っているという設定の古城・蒼鴉城が舞台の物語です。 本の裏に、「首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人」と様々なミステリ要素が含まれている旨の説明があり、多くの死者・殺人が発生するため、物語としてのテンポは良く、個人的には中弛みを、あまり感じませんでした(終盤の探偵による密室トリック解明の件には、流石に唖然としましたが……)。 踏み入った感想を書くと、どうしてもネタバレ・伏線に触れざるを得なくなってしまうので書けませんが、上述のように複数のミステリ要素に加え、二転三転する結末といった点から、面白い作品でした。 この作者の作品は、これが初読であり、メルカトル鮎シリーズと銘打って複数作品があることを知っていたので、副題にある「メルカトル鮎最後の事件」が意味するところには「う~ん」という感じでした。

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2014/03/14

いやー…これは。色々すごい。ミステリとしてふんだんに詰め込んだというか。欺きの欺きの欺きみたいな感じ。ある人物が、ポーの「おまえが犯人だ」の「私」みたいな狂気がある。暗黒館の殺人と雰囲気が似てる。生首演出は今まで読んだミステリの中でも格段悪趣味(いい意味で)。っていうかメルカトル...

いやー…これは。色々すごい。ミステリとしてふんだんに詰め込んだというか。欺きの欺きの欺きみたいな感じ。ある人物が、ポーの「おまえが犯人だ」の「私」みたいな狂気がある。暗黒館の殺人と雰囲気が似てる。生首演出は今まで読んだミステリの中でも格段悪趣味(いい意味で)。っていうかメルカトル…

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2013/01/01

 再読。  麻耶くんの話はややこしいので一読ではなかなか理解できない。機会があったらいつかもう一度読もうと思って、ようやくそれを達成。  やっぱり面白いなぁ。何が面白いのか具体的に書くとネタバレになっちゃうから書かないけど。  探偵能力、メルカトルと木更津って同程度っぽいな、これ...

 再読。  麻耶くんの話はややこしいので一読ではなかなか理解できない。機会があったらいつかもう一度読もうと思って、ようやくそれを達成。  やっぱり面白いなぁ。何が面白いのか具体的に書くとネタバレになっちゃうから書かないけど。  探偵能力、メルカトルと木更津って同程度っぽいな、これ読むと。や、むしろ木更津の方が上か。  雰囲気ばっちりの城に、連続で起こる殺人。しかも密室だったり、首切られてたり、何かの見立てだったり。これでもかって「本格」をぶち込んでる。  途中で怒って投げちゃ駄目。最後まで読まないと。  以下反転。  副題が「メルカトル鮎最後の事件」だからねー。殺されてるってことは木更津より探偵能力が下か。  ただ、首が切られた後別の人の首と入れ替わって、それでも尚生きていられる可能性ってほんとにあるのか? や、別になくてもいいけど。それを真面目にお話する木更津がちょっとかわいい。  とりあえず、香月くん最強ってことで。  抜粋。 「愛あるかぎり戦いましょう。命、燃えつきるまで」  メルカトル、いいよなぁ。 04.07.19

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