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テレビの明日 の商品レビュー

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2019/04/30

日本にテレビ局が開局されて40年になる、1993年に刊行された本です。日本のテレビの過去と現在を見なおし、未来へ向けての展望をおこなっています。 本書が刊行された当時は、中国の天安門事件、東欧の民主化、ソ連崩壊、そして湾岸戦争などの事件が起こり、テレビを通じて情報が広く人びとの...

日本にテレビ局が開局されて40年になる、1993年に刊行された本です。日本のテレビの過去と現在を見なおし、未来へ向けての展望をおこなっています。 本書が刊行された当時は、中国の天安門事件、東欧の民主化、ソ連崩壊、そして湾岸戦争などの事件が起こり、テレビを通じて情報が広く人びとのもとに届けられることで、世界が大きく変わりはじめた時期でした。本書ではそうした大事件とテレビとのかかわりについて説明し、テレビが人びとに与える影響が大きくなっていることを論じています。著者は、そのような時代のなかでテレビが、どのような課題を抱えており、またどのような方向へと進むべきなのかを考察しています。 インターネットの登場以後、テレビの存在感はかつてほど大きなものではなくなりつつあるようですが、いっそう社会の情報化が進んでいくなかで、本書に書かれている問題がテレビだけでなくさまざまな局面で現われるようになってきたとい言えるのかもしれません。 1990年ごろのテレビのあり方を振り返るうえで有益な内容を含んでいるように思います。

Posted byブクログ