江戸切絵図散歩 の商品レビュー
懐古趣味とか江戸趣味とか言われても、江戸×地図で興奮しちゃうんだから仕方なし。切絵図ページをぐるぐる回して眺める通勤電車は幸せでした。
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江戸の古地図を片手に東京の街を散歩する。 それだけを見るとNHK「ブラタモリ」と同じ、と感じるかもしれない。 森田氏は福岡から、高度成長時代の東京へとやってきた。 そして古地図と照らし合わせて街を歩き、 坂道などの現在でも変わらない「江戸」を探して楽しんでいる。 一方、この本...
江戸の古地図を片手に東京の街を散歩する。 それだけを見るとNHK「ブラタモリ」と同じ、と感じるかもしれない。 森田氏は福岡から、高度成長時代の東京へとやってきた。 そして古地図と照らし合わせて街を歩き、 坂道などの現在でも変わらない「江戸」を探して楽しんでいる。 一方、この本での池波氏は古地図とともに 自分の記憶の中にある戦前の東京を見ながら 高度成長の名のもとに破壊された東京を呪う、そんな視点が感じられる。 江戸っ子であり、時代小説家として江戸を描き続けた氏にとっては この本が書かれた当時、そして現在までの「発展」の名のもとに 『江戸』を破壊し、『TOKYO』へと変貌していく東京を見ることは 自分の思い出を破壊されることに等しかったのだと思う。 それゆえにこの本は、哀しい。 現在の東京に残る江戸の匂いを探す、というよりは 池波氏の記憶の中の江戸の残っていた東京を辿る、そんな1冊。
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私は日本時代ものはあまり読まないので (宮部みゆきくらい。一緒にしていいのかかなり疑問だけれど。多分ダメだろうな)、 池波正太郎は本も人も全く知らないのだけれど、 この本を読んだ限りでは 多分ご本人は情緒を知った味わい深い方だったんじゃないかと 推察されます。 しかし絵が上手で...
私は日本時代ものはあまり読まないので (宮部みゆきくらい。一緒にしていいのかかなり疑問だけれど。多分ダメだろうな)、 池波正太郎は本も人も全く知らないのだけれど、 この本を読んだ限りでは 多分ご本人は情緒を知った味わい深い方だったんじゃないかと 推察されます。 しかし絵が上手ですねー。 中に紹介されているエピソードで 子供の頃から絵を描いていて知らない人に褒められた というのがあったのだけれど、 それも納得の描き慣れた筆使いを感じる絵でした。 私も地図は好きですが、 残念ながら古地図はあまり興味がないのと 古い時代の街を想像して楽しめるほど親しんだ土地がないので 猫に小判というか、まあそんな感じ。 でも好きな人には絶対面白いはず。 タモリなんかは本当に楽しんで読みそうだ…。
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江戸の時代小説を書くなら、見てみましょう。違いを比べてみたり、じっくり後をなぞってみたり、楽しめます。
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