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オペラと歌舞伎 の商品レビュー

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2012/10/30

論調が暴走気味で、我が強い話の進め方に「へえ、そうなんだ」と感心するより「え、そうなの?」と思ってしまう事しばしば。読者を置いてけぼりにする盛り上がりようは、題材に対する愛情を感じますが諸刃の剣。オペラと歌舞伎、このふたつの共通点と相違点の比較論よりは、オペラと歌舞伎が大好きなの...

論調が暴走気味で、我が強い話の進め方に「へえ、そうなんだ」と感心するより「え、そうなの?」と思ってしまう事しばしば。読者を置いてけぼりにする盛り上がりようは、題材に対する愛情を感じますが諸刃の剣。オペラと歌舞伎、このふたつの共通点と相違点の比較論よりは、オペラと歌舞伎が大好きなのでそれについて熱く語る。という要素が大きいです。著者の主観が強すぎるので、私としては残念だった部類に入る本でしたが、カストラート(去勢された男性歌手)を扱う章はかなりの読み応えがあり、この部分だけでも読んだ甲斐がありました。

Posted byブクログ