ミッドナイトコール の商品レビュー
確か大学生の頃、読んだと思います。 エッセイは、その人のことが少し分かります。 楽しいエッセイでした。 また近く読み直したいです。 2013年8月 再読 やっぱり、面白かった(笑) 目の付け所が普通の人とは違う感じ(笑)
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上野千鶴子のエッセイ集。 多彩な顔を持っていることに驚く一冊。 なんとなく人間離れした感じを抱いてしまう著者だが、実は同じ感覚をもっている(まぁ、あたりまえだが)んだなーと親近感もわく。その中にキラッと光る鋭さがあるのもまたいい。 (まっちー)
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目の前の用には立ちそうもない私語を学ぶというとてつもないぜいたくに、目前の必要に追われてその日暮らしをしていたわたしは青ざめた。
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上野先生の「私」が知れておもしろかった。迎合??、カメレオンのようにスタイルを変えておられるのがある種の才能なのでしょう。学者であって、芸術家ではないということがよくわかるエッセイ集でした。
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「これまで口にしたことがないことを、これまで書いたことのない文体で」彼女の気持ちが綴られている。そこには飾らない等身大の人間がいる。その時に応じて必要とされている自分を演出する、私もそうやって生きている。一部を見てその人間がわかるわけではないのだ。
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「夢よりも現実の方がよっぽど豊かだ」 上野千鶴子が今まで語らなかった私について語ったエッセイ。一流の学者であることは単にガリ勉の秀才であるわけではないことが分かる。情熱、あるいは生きる力がなければ勉強なんてできない。 上野千鶴子の研究は現実を変容させようとするイデオロギーがかっ...
「夢よりも現実の方がよっぽど豊かだ」 上野千鶴子が今まで語らなかった私について語ったエッセイ。一流の学者であることは単にガリ勉の秀才であるわけではないことが分かる。情熱、あるいは生きる力がなければ勉強なんてできない。 上野千鶴子の研究は現実を変容させようとするイデオロギーがかったものである。だから、彼女の思想に与することができるか否かで彼女に傾斜するか、離反するかが別れる。 私自身、彼女の思想には賛成できない。ただ、人とかモノとか社会の見方に非常に憧れる。「怖い」「強い」「排他的」という上野女史の見方が「かわいい」に変わった本。 こんな文章を書けるだけの厚みのある人間になりたい。
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上野千鶴子のミッドナイト・コールを読みました。上野千鶴子が朝日新聞に連載したエッセイ集でした。上野千鶴子といえばフェミニズムの難しい本が多いので、攻撃的な論戦を好む人なのかな、と思っていました。ところが、このエッセイを読んでみると、とても頭はいいということはあるにしても、ごく普通...
上野千鶴子のミッドナイト・コールを読みました。上野千鶴子が朝日新聞に連載したエッセイ集でした。上野千鶴子といえばフェミニズムの難しい本が多いので、攻撃的な論戦を好む人なのかな、と思っていました。ところが、このエッセイを読んでみると、とても頭はいいということはあるにしても、ごく普通の女の人なんだなあ、と感じられました。「私は親に愛されて育った。親が私にくれた得がたい贈り物と思っている。」という文章を読むと、私はちゃんとそういう風に子供たちに思われるように育てることができただろうか、と思ってしまいます。古い価値観で女性が抑圧されていた時代から、現代のように女性が解放された時代になりました。ところが、新しい価値観が確立しないまま、古い価値観が壊されてしまいました。男性も女性も自分のエゴを主張するばかりで、それに対応する責任を引き受けない風潮になっている、と苦い思いが書かれていました。このエッセイが書かれたのが20年前ですが、そこから20年で日本の状況はどう変わったんでしょうか。
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「考えたことは売りますが、感じたことは売りません」と断言していた上野が自らルールを破り書いた本作。上野のことがますます好きになってしまう。なんて人間らしい人なんだろう。鋭い刃物のような彼女の言葉がまるで幻だったかのような優しさにあふれた本なのだ。そう感じる私は、既に上野が敷いた罠...
「考えたことは売りますが、感じたことは売りません」と断言していた上野が自らルールを破り書いた本作。上野のことがますます好きになってしまう。なんて人間らしい人なんだろう。鋭い刃物のような彼女の言葉がまるで幻だったかのような優しさにあふれた本なのだ。そう感じる私は、既に上野が敷いた罠にはまってしまっているだけかもしれない。でも、それでいいと私は思う。私が1番好きなのは「愛しすぎる女」だ。最後の上野の言葉は私の心に突き刺さり、固まった氷を溶かしてくれる。「だいじょうぶよ。ありのままで愛してくれる人がきっと現れるわ」なんて悲しい言葉だろう。この言葉が上野から発せられれば、言葉の悲哀はますます満ちていくのだ。私は言葉によって、上野に抱きしめられているような感覚に襲われる。上野という人を考えたとき、私は言葉や論理の崇高さと共に、優しさを忘れない彼女の姿を思い浮かべるのだ。「生きている他人が自分を抱きとめてくれる可能性にすっかり絶望した人たちは、人間でないものに抱きとめてもらおうと、宗教に向かうこともあるのだろうか」と本書で上野は問う。私は上野が紡ぎ出す言葉へと今、向かっている。
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ジェンダー研究で著名な上野千鶴子さんのエッセイ。1990年の物。「夜中の電話」というタイトルにあるように呟くような淡々とした語り口。読むのも寝る前が良さそう?
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