言語・思考・現実 の商品レビュー
この3つは密接につな…
この3つは密接につなぎあわされている!! 人間の意外な仕組みもでてきます!!
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「サピア・ウォーフの仮説」としても知られる言語相対論に 関するウォーフ自身の論文を集めた本。今となっては手放し で受け入れられる説ではないのだが、当時その観点は新鮮で あり、現在でも考えなければならない問題なので、言語に ついて学ぶ者は一度は読んでおくべき本なのだろう。使う 言語...
「サピア・ウォーフの仮説」としても知られる言語相対論に 関するウォーフ自身の論文を集めた本。今となっては手放し で受け入れられる説ではないのだが、当時その観点は新鮮で あり、現在でも考えなければならない問題なので、言語に ついて学ぶ者は一度は読んでおくべき本なのだろう。使う 言語が違えば何かしら違いが出てくるのは当然であるし、 また同じホモ・サピエンスという種であり、同じ物理空間で 暮らしている以上、言語によらず共通するものがあるのも また至極当然である。程度問題、というところか。
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[ 内容 ] 言語の違いはものの見方に影響することを実証し、絶対視されがちだった西欧の言語を相対化した「言語的相対論」の全貌。 〈言語と文化〉を問うウォーフの先駆的名著。 [ 目次 ] 1 アメリカ・インディアンの宇宙像 2 原始共同体における思考の言語学的な考察 3 文法的範...
[ 内容 ] 言語の違いはものの見方に影響することを実証し、絶対視されがちだった西欧の言語を相対化した「言語的相対論」の全貌。 〈言語と文化〉を問うウォーフの先駆的名著。 [ 目次 ] 1 アメリカ・インディアンの宇宙像 2 原始共同体における思考の言語学的な考察 3 文法的範疇 4 習慣的な思考および行動と言語との関係 5 科学と言語学 6 言語と論理 7 言語と精神と現実 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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1 アメリカ・インディアンの宇宙像 2 原始共同体における言語学的な考察 3 文法的範疇 4 習慣的な思考および行動と言語との関係 5 科学と言語学 6 言語と論理 7 言語と精神と現実
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第一章のアメリカ、インディアンの宇宙像を読んで時間ということが書かれてあり一つのなめらかに流れる連続体として宇宙の全てのものが等しく速度で未来から現在を通して過去に向かって進むのがすごいと思いました。方向を逆にして観察者が継続して過去から未来の方へ向かって進んで行くというような一...
第一章のアメリカ、インディアンの宇宙像を読んで時間ということが書かれてあり一つのなめらかに流れる連続体として宇宙の全てのものが等しく速度で未来から現在を通して過去に向かって進むのがすごいと思いました。方向を逆にして観察者が継続して過去から未来の方へ向かって進んで行くというような一般的な概念であった。第五章の科学と言語学を読んで言語の使用について書かれてあり「表す」だけのことを考える。話す言語が中国語でありチョクトー語ですべての人が「発見する」ことができる宇宙原理を表していると思います。
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これは素晴らしい本だったと思う。 著者は職業的な言語学者ではなく、ほとんど独学で言語学を学んだようだ。まるでチャールズ・アイヴズのような、異端の存在かもしれない。 この本については以前読んだ真木悠介『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)で詳しく言及されていたのだが、読んでみて、なる...
これは素晴らしい本だったと思う。 著者は職業的な言語学者ではなく、ほとんど独学で言語学を学んだようだ。まるでチャールズ・アイヴズのような、異端の存在かもしれない。 この本については以前読んだ真木悠介『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)で詳しく言及されていたのだが、読んでみて、なるほどこれは凄いと思った。 言語学の本ではあるが、専門的な論文ではないので、私のように専門知識がなくても難なく理解できる。 いわゆるサピア-ウォーフの仮説とも言われている(サピアとウォーフが共同で何か論文を執筆したと言うことではない)が、「言語的相対性の原理」というウォーフの論旨は、人間や社会は言語の特性によって限定されており、未開社会も含め各人間社会はそれぞれの言語に応じて思考様式が定められるため、結果的に世界は多様なものになり、西欧的な知がベストだというようなことは言えない、といったことだ。 これはこんにちでは、ある意味常識的な知となっているようにも思えるが、どうやらウォーフの著作が先駆であったようだ。そうしてこの思想は構造主義人類学に流れ込んでいったのではないかと思われる。 また、ウォーフの指摘は心理学的な認識問題にも接触しており、メルロ=ポンティとも類縁性があるように感じる。 とりわけ自然科学の論理は西欧言語の帰結というだけであって、それは便利な論法ではあるけれども、世界各地の諸言語世界から見れば「唯一の正しい答え」とは言えない、という指摘が刺激的だった。 読みながら日本語について考えてみると、日本人はとりわけ明治以降、西欧文化を凄まじい勢いで吸収したため、現在では西欧的思考が主流のようにみなされている。それでも、たとえば「空気が読めない」などという言い方が出てくるあたり、やはり日本的な、つまり日本語的な思考様式がまだ残存している面もある。 ・・・などと、この刺激的な本を起点に、あれこれといろんなことを考えてしまう。 また時間をおいて読み直してみたい。
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自由に見てると思ってる世界も、ほんとは気づかないところでがんじがらめ。でもそれは無限の可能性でもある。言葉以外の、今見えている世界以外の、いろいろなものを感じたい。その入り口に立たせてくれる本。
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