ギルガメシュ王ものがたり の商品レビュー
絵本三作通してのレビューです。 ギルガメシュ叙事詩を本格的に読む前に、入り口として読んでみました。 メソポタミア文明の全身であるシュメール人は大変謎多い人々です。 彼らの残した世界最古とも言われる物語を記した粘土板は、 実は欠損も激しく、抜け落ちている部分も多数あるのですが、 ...
絵本三作通してのレビューです。 ギルガメシュ叙事詩を本格的に読む前に、入り口として読んでみました。 メソポタミア文明の全身であるシュメール人は大変謎多い人々です。 彼らの残した世界最古とも言われる物語を記した粘土板は、 実は欠損も激しく、抜け落ちている部分も多数あるのですが、 それを感じさせず、また、歴史的な前知識を持たなくても、純粋に寓話として楽しめました。 泥人形「エンキドゥ」との友情、フンババとの戦い、不死を求める旅、ノアの方舟を思わせる説話など、 有名エピソードが非常に読みやすく書かれていました。 ただ、絵本の本来のターゲットの子供向けかというと、 さすがに難しいかなと思いました。
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齋藤孝著書の「読書入門」の推薦本。 実はメソポタミア時代からの話だそうだ。 人生の要素(わびさびみたいなもの)がすべて込められている、感じがした。 続編で「ギルガメシュ王のたたかい」、「ギルガメシュ王最後の冒険」もある。
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独特な異国感と精緻な絵がすてき。ギルガメシュという名前は歴史の授業だか何かで聞いたことがあったけれど、こういうお話なのか。続きも読みたいな。
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壮大なスケールで描かれた物語。国を守るために戦う王の姿を見て、「こんなでっかいことができるんだ!」って、男の子の方がぴったりくるかも。
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これはすごいです!久々の迫力絵本! メソポタミア神話に登場する英雄ギルガメシュ、その昔、歴史の資料集で名前しか聞いたことがなかった人物です。彼の叙事詩をもとにした絵本。 『ギルガメシュ王ものがたり』では、暴君として君臨していたギルガメシュが、森に住むエンキドゥとの戦いの中で人の心を得ます。そして友情をたたえながらよき王となるまでが描かれます。 続巻の『ギルガメシュ王のたたかい』では、人々のために怪物を退治する、強きギルガメシュに愛を拒まれた女神の嫉妬が町を襲います。 絵が美しい!!! 精緻な書き込みぶりに見惚れてしまいますです!! 話のスケールの大きさもさることながら、たたかいの場面の迫力は他の絵本にはない! 「叙事詩」とはこういうものなのだ、と、絵が語る。 そして『ギルガメシュ王のたたかい』で訪れる悲劇には、母も読みながら鼻の奥がつんとなりました(涙)。 息子と読みましたが、6歳、4歳、目がまじでした。 実は『ギルガメシュ王さいごのたび』がこのあとに続きます。未読です。読みたい!!
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これはおもしろかった、 カレル・ゼマン ルドミラ・ゼマン ギルガメシュ王の話ってのを、 てっきり西洋の話だと考えてたから、 読んでみてだいぶ、 地中海の歴史ってのを考えさせられた。 文明中心は、やっぱチグリス・ユーフラテスなんだね。
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世界最古のものがたり。高校世界史をちょっとだけ勉強して興味を持ちました。(高校のときは選択しませんでした。残念)いにしえの図案も美しく三部作全部読みたいです。
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