やさしいコンピュータ科学 の商品レビュー
図書館で借りた。 コンピュータサイエンスの名著であり黎明期のバイブル的な教科書。どんな内容なのか、図書館の書庫から掘り出してもらい、読んでみた。 目次のバランスは、「コンピュータサイエンスの大枠は今も昔も変わらない。大事な事は大事なんだ」「私が習ったものより、ハードウェア・電気科...
図書館で借りた。 コンピュータサイエンスの名著であり黎明期のバイブル的な教科書。どんな内容なのか、図書館の書庫から掘り出してもらい、読んでみた。 目次のバランスは、「コンピュータサイエンスの大枠は今も昔も変わらない。大事な事は大事なんだ」「私が習ったものより、ハードウェア・電気科学的な側面が多少強いかも」という2点を感じ取った。 中を読み進めると、ソフトウェア・アルゴリズムといった章は、具体的なプログラム言語がPascalだったりして、さすがに令和の現在で実用するには向かないと思った。特に人工知能は、あくまで当時を知る古典でしかない文章だ。 それに対し電気回路・トランジスタなどの章は、個人的に学び足りないとも感じているので貴重。電気系を専門としている人には物足りない内容だろうが、電気系を大学でほぼ学ばずに騙し騙しメーカーでエンジニアをやっている私にとっては、読み重ねても価値がある章だと思った。コンピュータサイエンスとして必須かと言われれば…、微妙だが。 総じて、名著であることは確かだが、例えばこれから学ぶ大学1年生に勧めるかと言うと、「他に読むべき本はたくさんある」であって、「昔有名だった本」でしかないと思った。
Posted by
コンピュータはあまり好きじゃないので(嘘)、コンピュータ関連の本についてはあまりコメントしたくないのですが、まぁ、そこそこ読んで来たものを紹介しましょう。 いろいろと紹介したいところですが、専門のCS(Computer Science)の本を一冊だけ選べ、と言われたらこれをあげる...
コンピュータはあまり好きじゃないので(嘘)、コンピュータ関連の本についてはあまりコメントしたくないのですが、まぁ、そこそこ読んで来たものを紹介しましょう。 いろいろと紹介したいところですが、専門のCS(Computer Science)の本を一冊だけ選べ、と言われたらこれをあげるしかないでしょうね。ほんとは、Aho さんや Wirth さんのデータ構造の本をあげたいのですが、それらはデータ構造とアルゴリズムに限定した本なので、「一冊だけ」と言われると、やっぱりこの本でしょうか。 ただし、注意しておきますが題名が大ウソです(笑)。ぜんぜんやさしくなんかありませんよ、この本は。MIT の教科書ですからね。 ですので、これからコンピュータのことを「ちゃんと」勉強しようと思っている人、または、ちゃんとした技術者になりたいと願っている人はトライして下さい。1、2年では歯が立たないとは思いますが、この本を理解できたら現場の3~5年生の実力があると思って良いと思います---あくまで、基礎技術についてですけど。 時代は変わっても基礎は変わらない---と私は信じているのですが---そう思う方にお薦め。
Posted by
- 1