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吸血鬼 の商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2012/10/19

事件のあらましがひたすら不気味。ミステリーというよりは怪異小説。なのでトリックはいつもより簡単かな。ギスギスした復讐メインながらラストが綺麗。

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2011/09/19

これはまさしく 古きよき時代のミステリーです。 解決編ではこちら側をアッと言わせてくれます。 この作品はさほどエロ・グロも見られませんが その代わり妖艶な女性はもれなく付いてまいります。 しかもその女性はあくどいことをしたがために… 犯人が判明したからって油断は禁物。 まだま...

これはまさしく 古きよき時代のミステリーです。 解決編ではこちら側をアッと言わせてくれます。 この作品はさほどエロ・グロも見られませんが その代わり妖艶な女性はもれなく付いてまいります。 しかもその女性はあくどいことをしたがために… 犯人が判明したからって油断は禁物。 まだまだ先があるんですから。

Posted byブクログ

2017/08/16

 乱歩と言えば、猟奇的な犯罪者やグロテスクな描写などが特徴とおも思えるが、現代小説の方がもっともっと過激となっている。それでも乱歩の魅力が衰えないのは、それ以外の何かがあるに違いない。  当時の雰囲気なのか、文体なのか。他の作家にはない乱歩ならでは魅力がある。 緻密なミステリ...

 乱歩と言えば、猟奇的な犯罪者やグロテスクな描写などが特徴とおも思えるが、現代小説の方がもっともっと過激となっている。それでも乱歩の魅力が衰えないのは、それ以外の何かがあるに違いない。  当時の雰囲気なのか、文体なのか。他の作家にはない乱歩ならでは魅力がある。 緻密なミステリを期待すると、違うと思うのだが、日本の推理小説界にとっては、やはり財産なのでは。  本作は、乱歩のもう一つの特徴である名探偵明智小五郎とその助手小林少年が登場することも魅力のひとつである。  世間を騒がす怪しい犯罪者との荒唐無稽とも思える大活劇。少年版の「怪人二十面相」シリーズに通じるものもあり、懐かしくもワクワクする部分も。

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2010/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明智小五郎シリーズ 美しい未亡人・畑柳倭文子をめぐり薬を使った決闘を行った青年・三谷と中年紳士・岡田。決闘に敗れ自殺した岡田。倭文子と息子・茂を誘拐した謎の唇のない男。誘拐事件中に倭文子宅にあらわれた小川と名乗る男の殺害事件。消えた小川の遺体。倭文子の脱出。はだかの彫像の中の女性の遺体。文代の冒険。空と海での活劇。発見された唇のない男の遺体。仮面の下の正体は漫画家。執事である斎藤老人を殺害してしまった倭文子。獄中で死んだ倭文子の夫の秘密。  2010年12月15日再読

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2009/10/04

時代背景がとても古いので、今の時代では本当に有り得ない犯人のやり方・トリック。それが逆に趣があって面白かった。いかにも、昔の探偵小説という感じだろうか。また、今の推理小説やミステリと違って、何かと驚くほど大胆な気がする。展開もトリックなども、犯人の逃げ方とかも。そんな独特の世界観...

時代背景がとても古いので、今の時代では本当に有り得ない犯人のやり方・トリック。それが逆に趣があって面白かった。いかにも、昔の探偵小説という感じだろうか。また、今の推理小説やミステリと違って、何かと驚くほど大胆な気がする。展開もトリックなども、犯人の逃げ方とかも。そんな独特の世界観に、さらに大きな影響を与えてくれるのが妙にリアルな挿絵(というか劇画?)で、雰囲気を最高に良い具合に出してくれてる。そもそも、結構、グロテスクな雰囲気満載のお話なのだが、冒頭の「一人の女性を命がけで取り合う(つまり決闘)」いうなかなか無いようなすごいシーンから、一気に引き込まれていく作品だった。 読むことによって何かを感じることの出来るような作品ではないのだけど、 読み応えはとてもある。続きが気になってしまって、途中で読むのをやめることができなくなるような。なんともいえない気持ち悪さも、面白さを増すのだ。唇の無い不気味な男って。こんな登場人物とは、江戸川乱歩作品以外ではそうそうお目にかかれないではないか。そして、私はこの本で江戸川乱歩のファンになった。

Posted byブクログ

2009/10/04

乱歩ワールド全開ですよ!! レトロな昭和を背景に繰り広げられる吸血鬼と明智小五郎のおっかけっこが楽しいです!! おススメ!!

Posted byブクログ