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嵐吹く時も(上) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2023/12/10

北海道の雑貨店の娘、志津代が主人公の物語。明治末期から大正時代の風習、人々の考え方が表立って興味深い。2023.12.10

Posted byブクログ

2020/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

志津代と順平の蔵の中でのシーンが好き。 順平が志津代を思う気持ち…尊い。。 "金や財産は人間を育てない。いや、育てる邪魔をするかも知れない" はなんかわかる気がしてうぬ、、。

Posted byブクログ

2020/07/11

人は罪を犯してしまういきものであり、それをどう許し受け入れるか この時代の生活や価値観が丁寧に描かれている。 若干の人物像の描写にしつこさも感じるが、人の業とういものがリアルに感じられるさすがの小説だった。

Posted byブクログ

2013/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【嵐吹く時も 上】 三浦綾子さん 北海道苫幌村でただ一軒、日用品・雑貨から食料品まで扱う「カネナカ」。 その「カネナカ」の娘志津代は母親に似て美しく賢しい子どもであった。 父親の順平は温厚で人望もあり、母親のふじ乃は美しく鉄火肌の人であった。 両親は二人で力をあわせ「カネナカ」を苫幌一の店に育て上げた。 志津代は幼き頃より、苫幌村の宿屋「山形屋」の次男文治に思いを寄せる。 文治もまた、志津代に思いを寄せるが、内なる思いを打ち明けることが出来ずに居た。 ある日、順平が東京へ出かけている時、ふじ乃が行商人の増野と過ちを犯し 新太郎を身ごもる。 順平は新太郎が我が子で無いことを察し、志津代にカネナカを継がせるよう心に決める。 志津代が文治を好きなことを知った順平は、いずれは彼と志津代にカネナカを継いで 貰おうと考え、彼をカネナカに使用人として迎えようとする。 しかし志津代に対し、素直になれない文治は順平の話を断り勉強の為に 東京へ行ってしまう。 思いやりの深い順平も新太郎に対してはやさしく接するコトが出来ず、 そのコトに不満と順平へのやましさを感じるふじ乃。 順平とふじ乃の仲も狂い始めた。 新太郎を甘やかすふじ乃に、見るに見かねた志津代が激しく叱責し詰め寄る。 その諍いに心を痛めた順平は急死してしまう。 志津代とふじ乃は順平の死に衝撃を受け、自らを責める。 順平が居なくなってもカネナカの忙しさは変わらない。 その年の暮れ、病気で苫幌へ帰ってきていた文治はふじ乃の願いで カネナカで働くコトになる。 ☆ 三浦綾子さんの書く小説に出てくる主人公はいつもキレイだと思う。 「氷点」の陽子、北原邦雄、「泥流地帯」の拓一、耕作兄弟 「銃口」の竜太、「海嶺」の音吉 そして、この本の志津代と文治 清貧で、謙虚で、潔癖で、まっすぐで。。 読んでいて心が洗われる気がします。  

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2009/10/07

天売・焼尻島を眼前に望む苫幌村で商店を営む順平、ふじ乃の一人娘として生まれた志津代。幼なじみの文治に思いを寄せる志津代の幸せな生活も、天性の美貌を持つふじ乃が行商人と一夜の過ちを冒し、息子の新太郎を身篭ったことから狂い始め、それを苦にした順平は急死してしまう…。自らの祖父母をモデ...

天売・焼尻島を眼前に望む苫幌村で商店を営む順平、ふじ乃の一人娘として生まれた志津代。幼なじみの文治に思いを寄せる志津代の幸せな生活も、天性の美貌を持つふじ乃が行商人と一夜の過ちを冒し、息子の新太郎を身篭ったことから狂い始め、それを苦にした順平は急死してしまう…。自らの祖父母をモデルに、明治・大正を生きた家族の肖像を描く、波瀾万丈の人間ドラマ。

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