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氷の扉 の商品レビュー

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2012/03/21
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祖国を失くした、というタイトルが気になり 近所の図書館から借りてきた本書。 ロシアの選手達には北米の選手達にはない、強さと憂いが感じられる演技をする人が多いような気がしていたから、そういう記述があるのかなと思っていたが、どちらかというと著者が育てた選手達、コーチという仕事についての記述が多かった。 ソ連崩壊後、専門家達が国外へ流出しているとあるが、著者も アメリカで生活を送ることになり、(当時の彼女にとっては母国に対して)明るい展望を持つことが出来なくなっていたのだろう。 途中、ピセーエフに対する記述が印象に残った。 「権力を手中に握ることしか考えず、返り花を咲かせた者の中には、現ロシア・フィギュア・スケート連盟の委員長であるピセエフもいる。スケート界の中で、彼のことを快く思っている人は一人もいない。専門家達も皆彼の事を毛嫌いしている。(p.199)」 ピセーエフは今もスケート連盟に係わり続ける人物。 一方、著者はトルコの選手のコーチとして活躍しているのだとか。 この本を出版した1993年以降、彼女はどんな生活を送ってきたのだろうか。

Posted byブクログ