綿菓子 の商品レビュー
登場人物ひとりひとり…
登場人物ひとりひとりのセリフが好きだ。なんでもない一言なのに、すごく暖かい。読んでいるのに、言われている感じがする。すごくほっとする一冊でした。
文庫OFF
昔、NHKのラジオド…
昔、NHKのラジオドラマ化されていて知った作品。あばあちゃんのせりふがいい。
文庫OFF
みのりはまだ子供で、20代の人から見たらおませさんでかわいいわねって思われているのだろうな、と。背伸びして大人ぶって、もしかしたら人間ってそうやって大人になっていくのかもしれない。 子供のみのりは大学生で雰囲気ある次郎くんが好きだし、大人のかよこは年上で優しい雰囲気の島木さんと...
みのりはまだ子供で、20代の人から見たらおませさんでかわいいわねって思われているのだろうな、と。背伸びして大人ぶって、もしかしたら人間ってそうやって大人になっていくのかもしれない。 子供のみのりは大学生で雰囲気ある次郎くんが好きだし、大人のかよこは年上で優しい雰囲気の島木さんと結婚するのも見てるものの違いとかが現れてるのかなあ。私はこの本を読んでいて、自分だったらきっと次郎くんを好きになるって分かるので、私はまだ子供なんだろうなって。付き合うのと結婚するのはまた別なのかもしれないけれど。 みのりとみほの会話も大人びた女の子同士の会話でかわいいなあってにこにこしながら見ていました。 「次郎くんは、お姉ちゃんより二つ年下だからまだ大学四年生だけれど、でも島木さんよりかっこいい。冬でも日にやけてるし、笑うとかわいい顔になる。水泳もテニスも上手だし、虫の種類もいっぱい知ってる。次郎くんはやさしい。次郎くんは明石家さんまのまねが得意。次郎くんは、きのう何していたかしら。お姉ちゃんの結婚式のとき、どこにいて、何を考えていたかしら。私は教会でオルガンをきいている時も、ホテルでエビを食べている時も、次郎くんのことを考えていた。」
Posted by
中学生女子、可愛いなぁ。子供に見られてるけど、もうそのくらいの歳だとオトナよね。わかる。わかるよ。 あと、1人の人を愛した2人が仲良くしてるっていうのも、わかるよ。嫉妬しないの?とは思うけど、それとこれとはちがうんだよね、きっと。推し活?みたいな。
Posted by
江國香織の小説のなかで、いちばん好き。コーヒーを金色の液体、だなんてそんな表現よく思いつくなと思う。大好きな場面でもある。
Posted by
少女から大人の階段をのぼっていくかのような話。 お見合い結婚したお姉ちゃんの元カレを好きな妹の話。友達が転校したり、おじいちゃんが死んだ時実は、おばあちゃんの友人と恋仲でその友達の家で死んだということをおばあちゃんから聞いたり、ぶきっちょなお父さんのお母さんへの愛だったり。最後は...
少女から大人の階段をのぼっていくかのような話。 お見合い結婚したお姉ちゃんの元カレを好きな妹の話。友達が転校したり、おじいちゃんが死んだ時実は、おばあちゃんの友人と恋仲でその友達の家で死んだということをおばあちゃんから聞いたり、ぶきっちょなお父さんのお母さんへの愛だったり。最後は、お姉ちゃんの元カレによって口からコーヒーという大人の飲み物を間接チューでもらうあたり大人〜ひゅぅう感がすごかった。よくこの少女から大人になるまでの感じわ書けるなっておもった!
Posted by
江国香織の世界観が満載というか、柔らかで優しい文体なのにそこに毒が隠れているアンバランスさは流石。 さらさら読めるけど、胸に確実に刺さるあの頃の気持ちを丁寧に描写していて、あっという間に読了できました。
Posted by
きゅんきゅん間違いなし。きんのしずく を読んで、忘れてた少女の頃の恋する気持ちを思い出しました。 この年頃って、好きな人がいっぱいいた。そしていつも年上の男の人に恋してたよなぁ。
Posted by
本をよく読んだ中学時代に一番好きだった本。 12年ぶりに読みましたが、字が大きくて読みやすいので、しばらく本を読んでいなかった現在でもすいすい読むことが出来ました。 当時みのりと同年代だったのでみのりに感情移入していましたが、 次郎くんやかよこの年齢を超えた今、あの頃とは視点が...
本をよく読んだ中学時代に一番好きだった本。 12年ぶりに読みましたが、字が大きくて読みやすいので、しばらく本を読んでいなかった現在でもすいすい読むことが出来ました。 当時みのりと同年代だったのでみのりに感情移入していましたが、 次郎くんやかよこの年齢を超えた今、あの頃とは視点が変わったことを思いました。 でも、中学時代をそのまま思い出しましたね。あの頃に戻ったようでした。 みのりと同年代だった頃、確かに大学生のおにいちゃんは憧れの存在みたいなものがありましたが、 今だったら、きっと次郎くんに「(年齢的に)みのりはやけとけ」と言いそうな気もする(笑)
Posted by
最後の場面がとにかく好きだった。 冷静に考えたらものすごく過激なことをしているのに、素晴らしい情景描写。ステキでした。
Posted by