ユーゴ紛争 の商品レビュー
書かれたのは紛争直後…
書かれたのは紛争直後で大分古いが、今でも十分読むに耐える。簡潔に、わかりやすくこの紛争の原因、背景について述べたものは今でも少ない。ユーゴ紛争について初めて興味を持った方にまずお薦めしたい一冊。ただ後のコソボ紛争などは当然カバーしていないので、別に補完する必要があるでしょう。
文庫OFF
ちょっと古いので最近…
ちょっと古いので最近のコソボ紛争はありません。ですが導入部など基本的なことはわかるのでタメになります。
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この本では著者が、「旧ユーゴ崩壊から二年あまりが過ぎ、戦局は泥沼化しているが、いたずらに民族主義をあおるしか能がない各民族の指導者が、武力による支配地拡大一辺倒の対決策を繰り返してきた責任も、問われなければならない。」と93年の段階で述べているのが非常に印象的でした。 ユーゴ紛...
この本では著者が、「旧ユーゴ崩壊から二年あまりが過ぎ、戦局は泥沼化しているが、いたずらに民族主義をあおるしか能がない各民族の指導者が、武力による支配地拡大一辺倒の対決策を繰り返してきた責任も、問われなければならない。」と93年の段階で述べているのが非常に印象的でした。 ユーゴ紛争はなぜ起こったのか、そのきっかけは何だったのか、なぜ泥沼化してしまったのか。それをリアルタイムで取材した著者の言葉は非常に重いです。
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学生時代に、ドイツ史のゼミで、ユーゴ紛争について発表する際に使用した本です。 ユーゴスラビアの歴史や、紛争に至る経緯など、詳細にまとめられているので、非常に重宝しました。
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1993年刊行。著者はフリージャーナリスト(新聞社のベオグラード特派員経験あり)。◆ボスニア・ヘルツェゴビナ分割、そしてスロベニア独立。戦後チトーの強烈な個性とリーダーシップで統合していたユーゴスラビアは、チトーの死と共産主義勢力の揺らぎと解体でモザイクの結び目がほどけるように崩壊していく。その様を現地大学を卒業し、特派員であった経歴も生かしつつレポートする。民族・宗教・戦後共産主義体制を、そしてバルカン半島の近代の特異性を見る上で格好の材料となるボスニア問題の見取り図が得られそう。
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複雑すぎて、地図を横に置きながら読んでもすっと頭に入らない。 …何で?なんでなの?がきっと誰も分かってない、そんな気がする。 なんなのだろう。もう少し読みたい。
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以前読んだ小説のテーマにもなっていたユーゴ紛争。なんだかすごい。 ルワンダも恐ろしい話だし、元インドネシアも実は凄いことだし(これはアカデミーにもノミネートされている映画、機会があったら観て貰いたい)世界とはなんと脆いものか。
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(1994.03.16読了)(1994.03.02購入) 多民族・モザイク国家の悲劇 (「BOOK」データベースより)amazon 「民族浄化」という狂気のもと、蓄積された民族主義と武器が、かつての隣人を殺戮していく。わずか七三年で崩壊。戦争状態となった“自主管理・非同盟”の国家...
(1994.03.16読了)(1994.03.02購入) 多民族・モザイク国家の悲劇 (「BOOK」データベースより)amazon 「民族浄化」という狂気のもと、蓄積された民族主義と武器が、かつての隣人を殺戮していく。わずか七三年で崩壊。戦争状態となった“自主管理・非同盟”の国家・旧ユーゴ。悲劇の歴史的背景を辿る。 ☆関連図書(既読) 「ユーゴスラヴィアの実験」柴宜弘著、岩波ブックレット、1991.06.13 「ユーゴスラヴィアで何が起きているか」柴宜弘著、岩波ブックレット、1993.05.20
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最近ではオシムの通訳としての著書もある千田さんのユーゴ解体のときに現地にいた人間としての記録。セルビア人を悪としての描く立場はあるが、新聞記者だったこともあり、自分の記録を研究者の批評に今後を任せているなど、その姿勢には好感がもてる。 1部は、筆者が見たコソボ分割時の現地の様子...
最近ではオシムの通訳としての著書もある千田さんのユーゴ解体のときに現地にいた人間としての記録。セルビア人を悪としての描く立場はあるが、新聞記者だったこともあり、自分の記録を研究者の批評に今後を任せているなど、その姿勢には好感がもてる。 1部は、筆者が見たコソボ分割時の現地の様子などの記録、2部が簡単な略史を含めた戦争の原因、3部が紛争介入をしっぱいしたEC(現在のEU)について書いている。 冷静終結、イデオロギー対決が終焉後に、湾岸戦争、ユーゴ紛争と、少し前の隣人を殺戮してしまう、人間の歴史と業の深さを感じさせる本だと思う。
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ユーゴ紛争の同時代的な記述であり、戦火の拡大に対してもどかしい思いを抱えていることが伝わってくる。コソボ紛争以降を含めての増補版が出ると良いのだが。
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