元祖「易」開運術 の商品レビュー
タイトルは開運術となっていますが、 本書の大部分は易経六十四卦の解説になっています。 六十四卦の解説の中に開運の秘訣が記されているということなのです。 フォーマットとしては、最初に著者の高島成龍師が簡単な卦の解説を記し、それに続いて高島呑象(高島嘉右衛門)師の占例が挙げら...
タイトルは開運術となっていますが、 本書の大部分は易経六十四卦の解説になっています。 六十四卦の解説の中に開運の秘訣が記されているということなのです。 フォーマットとしては、最初に著者の高島成龍師が簡単な卦の解説を記し、それに続いて高島呑象(高島嘉右衛門)師の占例が挙げられています。 この占例が素晴らしい。 高島呑象師はまず、卦の説明をされます。簡にして要を得たものです。ここから既にアドバイスは始まっています。 それに続く卦の解釈・相談者に対するアドバイスがまた素晴らしい。 高島呑象師の人柄・相談者を思う気持ちが伝わって来ます。 その占例に対する本書の著者・高島成龍師のコメントもまた良い。 何度も繰り返し読んで自家薬籠中の書としたいものです。 尚、本書に挙げられている高島呑象師の占例は、卦の爻を一つだけズバリと出すもの。 タロットでいうと1枚引きです。 今では易占に筮竹を使うことは少なくなっているようですが、高島呑象師は筮竹を使ったのではないでしょうか。 タロットで何枚もカードを引いて占うコンビネーション・スプレッドは、色々なことを細かく読み取れるので便利です。そこがタロットを使う長所でしょう。 ところが、高島呑象師の占例は、一つの卦の一つの爻一つだけを出してそのものズバリのアドバイスを行います。 逃げ道はない・これ一つだけ・一か八かの真剣勝負。それが高島呑象師の占例なのです。 本書は本格的な周易の専門書なのですが、オニのマークの徳間ブックスレーベルから出ています。 トクマブックスもこんな専門書出していたのですか。侮れません。 http://iching.seesaa.net/article/446799715.html
Posted by
- 1