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妖櫻記(上巻) の商品レビュー

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2019/10/14

不勉強なうえに日本史にも疎い自分としては、応仁の乱に先立つ三つの事件(嘉吉の乱・禁闕の変・長禄の変)を背景にしているというのも、どこからどこまでが史実なのかしらん???と思い、全て皆川ワールド日本史だ・・・と受け入れ体勢で読み進めております。 (赤松満祐が低身長症だったってのすら...

不勉強なうえに日本史にも疎い自分としては、応仁の乱に先立つ三つの事件(嘉吉の乱・禁闕の変・長禄の変)を背景にしているというのも、どこからどこまでが史実なのかしらん???と思い、全て皆川ワールド日本史だ・・・と受け入れ体勢で読み進めております。 (赤松満祐が低身長症だったってのすら知らなかった・・・お恥ずかしい・・・) 山東京伝の読本『桜姫全伝曙草紙』も未読でして・・・、その登場人物を室町中期の史実の世界に引きずり込む、といった手法で書き上げたのが本作とのこと。 いや~~~~皆川先生も後書きで書かれておりますが、筆が乗りまくってるのが読んでいて分かります。 ふいに顔を出す現代語彙にぬるっと笑いが混じる。 怨霊、呪法、畸形、異形、ドロドロの人間関係など、いつもの皆川節も健在。

Posted byブクログ

2012/09/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

南北朝に分かれたいた朝廷が北朝に戻された後、南朝が巻き返しを図る 野分殿はライバルの玉琴を殺害し、兵藤太とともに落ちのびるが、主が敗れ親元の厄介になる 玉琴の胎内で生き延びた嬰児は兵藤太の手で助けられるが、後年野分殿の娘桜姫を御神体にするべく付けまとうことになる 一方南朝の血を引く阿麻丸は元服させてもらえないまま吉野へ修行に出る 野分殿の主赤松が短躯であったためか、猿楽士たちを手元に置いたがその中の百合王がつかず離れず阿麻丸と同行する 吉野で南朝復興を願う一党は勾玉を奪うことに成功するが、それだけでは即位ができないまま手をこまねいている

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