歌舞伎ちょっといい話 の商品レビュー
戸板氏の本を読むのはコレが2冊目。「すばらしいセリフ」で好印象だった戸板氏だったが、このほぼ「舞台裏での回顧録」のような一冊がとても楽しかった。本の帯には「歌舞伎好きが待ちに待ったこの1冊」と書かれているぐらい、なるほど実に面白かった。 「歌舞伎に興味がある、歌舞伎を見てみたい」...
戸板氏の本を読むのはコレが2冊目。「すばらしいセリフ」で好印象だった戸板氏だったが、このほぼ「舞台裏での回顧録」のような一冊がとても楽しかった。本の帯には「歌舞伎好きが待ちに待ったこの1冊」と書かれているぐらい、なるほど実に面白かった。 「歌舞伎に興味がある、歌舞伎を見てみたい」くらいの初心者では少しついていけないだろう。 何しろここに書かれている演目や役者の全てをイメージできないと彼らが舞台裏で毒づいたり、悔しがったり、照れたりするその表情が思い浮かべられないから。 かくいう自分も知識で知っててせいぜい9代目團十郎の辺りまで。 生きている姿を知ってる古い役者は6代目がせいぜい。 7代目團十郎、初代左團次あたりはチンプンカンプン。 また色々と造詣を深めた頃この本はもっと面白くなるだろうなぁ。
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