意地悪ばあさんの愛 の商品レビュー
(内容) サザエさん的平和を打ち砕く悪知恵と暴力、その意地悪パワーの源はどこに? 本邦初「いじわるばあさん」研究本。 (帯より) (感想) 「磯野家の謎」シリーズを出した東京サザエさん学会の3冊目は、サザエさんではなく、意地悪ばあさんの考察でした。 "意地悪ばあさ...
(内容) サザエさん的平和を打ち砕く悪知恵と暴力、その意地悪パワーの源はどこに? 本邦初「いじわるばあさん」研究本。 (帯より) (感想) 「磯野家の謎」シリーズを出した東京サザエさん学会の3冊目は、サザエさんではなく、意地悪ばあさんの考察でした。 "意地悪ばあさん"こと本名・伊知割石は、意地悪の限りを尽くして、家族、御近所、赤の他人と、とにかく苛めまくります(笑) チョットしたイタヅラから、実際にあったらとんでもない意地悪まで、とにかく、色々とやってる石さんですが、本作では、そうした意地悪の被害者、意地悪の質、意地悪の動機、石さんの性格分析やら過去やらと、色々なことを調べています。 こうして色々な悪事(笑)をまとめて読んでみると、意地悪ばあさんの意地悪には、本当に底意地が悪いものがある一方で、例えば、「子供の頃、詐欺師になりたかったんだ」という政治屋に「じゃあ、夢が叶ったじゃない!」と言う等、弱者の喝采を呼ぶようなものも沢山あるな〜、と思います。 でも、お隣にいたら嫌だ(笑) ところで、本書でも触れられていますが、"意地悪ばあさん"は、文藝春秋・漫画読本で評判だった外国漫画"いじわるじいさん"に刺激されて描かれた作品だそうです。 長谷川町子作品における表の代表作は、"サザエさん"ですが、裏(有名だから、裏じゃないか?(笑))の代表作は、"意地悪ばあさん"ではないでしょうか。
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