マインド・コントロールの恐怖 の商品レビュー
あまりにもくどい日本語訳に久々に途中で断念した。 2/3は読んだので一応読了にカウント。 内容は主に統一教会のこと。当時から問題有りの団体だったのだね。
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個人が自己自身の決定を行うときの人格的統合性を壊そうとするシステムをマインド・コントロールと呼ぶっていう本。 2022年の安倍晋三銃撃事件をきっかけに旧統一教会関連の報道をよく目にしたことで興味を持ってこの本を読んだが、カルト宗教やその指導者・信者=悪ではなく、それを信じる自由や権利を認めた上で、そのシステムが良くないという著者の立場は理解できた。 それぞれの宗教観とはあまり関係なく、ある種の精神疾患と同じように状況や時期次第で誰でも陥ってしまうものなんだろうな、と。 p. 68 1978年の合衆国議会下院の国際関係小委員会の共和党少数派の報告書「これら文鮮明機関の不法な活動に対して、行政部のしかるべき諸機関がなぜ長期にわたり行動を起こさなかったのか、理解に苦しむ」 p. 76 どんなに奇怪で非正統的な信仰でも、人々は自分が選んだとおりに信じる権利があることを、私は全面的に支持する。もし人々が文鮮明氏をメシアだと信じたいのなら、それも彼らの権利である。しかしながら——そしてこれが決定的な点なのだが——文鮮明をメシアだと信じこませる過程からは、人々は保護されなければならない。 この章の目的は、どんな社会にカルトが発生するのか、またどんな勧誘のテクニックが使われるのかを説明して、非倫理的・強制的なマインド・コントロールがはびこっている様子を示すことである。カルトを破壊的にするものは、その「やりかた」である。人々が信じたいものを、自分自身のために選ぶ権利と言うものを、ある集団が尊重しているかどうか。それは、その集団がどんな勧誘の仕方をするか、またそのメンバーにどんなことが起こるかを見ればわかる。信者を勧誘しコントロールするのに、嘘や催眠その他のマインド・コントロールのテクニックが使われているのなら、そこでは人々の権利が侵されているのである。 p. 106 もちろん私たちはみな、毎日、さまざまな社会的プレッシャーを受けている。ある行動基準に合わせようとするプレッシャーは、まずどんな組織にもある。私たちには、いつもたくさんの種類の影響力が及んでいる。 そのあるものは(「シートベルトをお締めください」という提示のように)明瞭で好意的なものだが、巧妙で破壊的なものもある。だから私が「マインド・コントロール」という用語を使うときには、その意味のスペクトルのうち、破壊的な結果をもたらすもののことを特に指している。したがって本書における「マインド・コントロール」という用語は、自己制御を高め選択能力を増進させるのに用いられるある種の技術(たとえばバイオ・フィードバックつまり「生体自己制御」)には当てはまらない。個人が自己自身の決定を行うときの人格的統合性を壊そうとするシステムだけを、私はここで「マインド・コントロール」と呼ぶ。マインド・コントロールの本質は、依存心と集団への順応を助長し、自律と個性を失わせることである。 p. 309 自分が嘘をつかれ、マインド・コントロールの奴隷にされていたのだと気づく苦痛は、説明するのも難しいほどである。 私が出会ったたいていの人は、この体験のことを、だれかと深い恋に落ちて愛と信頼と献身を与え尽くしたあげくに、相手が偽りの恋人で、ただ自分を利用していただけだと知った—そういう体験に似ていると説明してくれた。その苦痛と「裏切られた」という思いは、たいへんなものである。
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良書。私の人生を良い方向に変えてくれた。 宗教だけでなく、多くの商法が、個人の不安定さや欲望をついてくる。 いちど、こういったものにハマることは、人生をすっきり生きる意味で、とても良いことだ。 誰も私を救ってはくれない。誰も私を豊かにはしない。 自分自身で、幸せで豊かになっ...
良書。私の人生を良い方向に変えてくれた。 宗教だけでなく、多くの商法が、個人の不安定さや欲望をついてくる。 いちど、こういったものにハマることは、人生をすっきり生きる意味で、とても良いことだ。 誰も私を救ってはくれない。誰も私を豊かにはしない。 自分自身で、幸せで豊かになっていくもの。
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メモ替りに。カルトが洗脳する手段の一つに、低タンパクかつ糖質の多い食事を与え続けるという記述があった。これはもしかすると?
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統一教会で、幹部にまで登りつめた著者が、マインドコントロールに関する研究をまとめた「マインドコントロール」「破壊的カルト」に関する老舗的な本らしい。 人がいかにしてカルトに入るのか、そしてカルトからの脱会カウンセリングなど、カルトに関する対応が詳細に示されている。 思うこ...
統一教会で、幹部にまで登りつめた著者が、マインドコントロールに関する研究をまとめた「マインドコントロール」「破壊的カルト」に関する老舗的な本らしい。 人がいかにしてカルトに入るのか、そしてカルトからの脱会カウンセリングなど、カルトに関する対応が詳細に示されている。 思うことは、カルトに関わる際、「人生の意味」とか「愛」とかそういうものに流される前に、カルトに関する知識を冷静な頭で正確に把握しておくことではないかと思う。 カルト信者が現実離れした狂気の人間ばかりといったら必ずしもそうとは限らない。一人の人間として思いやりのある明るくて優しい人間であることが多い場合もある。彼らもひとくくりに「カルト」と呼ばなければならない自分の良心はどれだけ傷んだことだろうか。時折「彼らから数え切れないほどの透明な愛を与えられてきた。ともに泣き合った。そんな彼らを批判するなんて、自分は人間らしい心を失ってしまったのではないか。果たして自分は彼らをカルトと呼んでよいのだろうか。いや、しかし照らし合わせてみる限りでは明らかにカルトである。」という強い罪責感や心の揺れに襲われ動けなくなることもある。 逆になんでもない人々の集まり(サークルなど)で楽しんでいるところを見ると、「彼らも同じような人の集まりじゃないか」とフラッシュバックをよく引き起こし、何かを「信じる」ことが怖くなったりする。 いかにしろ、マインドコントロール、カルトに関する問題は入り組んでいて深い。でも、どんな問題にも必ず答えはあるし、何歩も歩みを進めてきた。誰かの光になることができたらいいなと思う。
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マインドコントロールの手法について書かれている。体験談なども読んでいてすさまじい。人間の頭の中に創り出される幻想のメカニズム…これを読むと世の中すべてのことに冷めてしまいそうだ。でもあくまで筆者は温かい筆致で人格的にもすばらしく正義感のある人だと思う。
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マインドコントロールというとカルトと定着しがちだけど それは誤解で誰でも簡単にかけてしまうことが出来る。 マインドコントロールとは何か、洗脳とは何が違うのか。 どうやったらかけることが出来てどうやってはずすのか。 それらを考えながら読むと凄く面白い。
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