黄金仮面 の商品レビュー
有名な黄金仮面が登場…
有名な黄金仮面が登場する作品。怪奇性は薄く、当時のモダンな雰囲気を楽しめます。
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氏の名探偵明智小五郎もの。 子供の頃夢中になって読んだという人は多いと思います。 読んでいなかった私は、食わず嫌いではいけないと思い、三島由紀夫氏が戯曲化し、舞台・映画になっているので面白いだろうとまず、「黒蜥蜴」を読んでみたのです。 正直、好きになりまししたね。 書き出しが...
氏の名探偵明智小五郎もの。 子供の頃夢中になって読んだという人は多いと思います。 読んでいなかった私は、食わず嫌いではいけないと思い、三島由紀夫氏が戯曲化し、舞台・映画になっているので面白いだろうとまず、「黒蜥蜴」を読んでみたのです。 正直、好きになりまししたね。 書き出しがすごくいい。 おどろおどろしいのが何ともいえずいい。 怪しい、妖し~い雰囲気がかもしだされ、次、次と読みたくなるのです。 だいたい創元推理文庫のカバーがいけない。 背のところの写真が、全巻揃えると一幅の絵になる。 マニアっぽい人は集めたくなる。 でもって、 「孤島の鬼」「D坂の殺人事件」「蜘蛛男」「魔術師」「黒蜥蜴」「吸血鬼」「黄金仮面」 となったのです。 「黄金仮面」の導入部もやはり、印象深い。 「この世には五十年に一度、あるいは百年に一度、天変地異とか、大流行病などと同じに、非常な奇怪事が、どんな悪夢よりも、どんな小説家の空想よりも、もっととほうもないことが、ヒョイとおこることがあるものだ。 人間社会という一匹の巨大な生き物が、何か得体の知れぬ奇病にとりつかれ、ちょっとのあいだ、気が変になるのかもしれない。」 これって、今に通じませんか。「黄金仮面」という仮面をかぶってもさえもない奴らの、びっくりするようなおぞましき所業の数々。 ええ、ええ、江戸川乱歩氏の小説にはまっているほうが、現実の新聞マスコミ沙汰より、牧歌的でありましょう、と浸っているとのであります。
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帝都に現れし黄金仮面と稀代の名探偵の対決を描いた娯楽活劇。発表されたのが怪人二十面相の7年前という事で後の少年探偵団へと繋がる路線の原型ともいえる。 時代がかったトリックな面はあるが大物すぎるラスボス設定など読者を楽しませようとする姿勢が良い。
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著者の江戸川乱歩自身が 「明かるいものをと心がけ、変態心理などは持ち出さないことにした。」 「この作は私の長篇小説の中でも、最も不健全性の少ない、明かるい作といえるのではないかと思う。」 と書かれています。 私もあまり猟奇的なのは苦手です。 そういう意味で本書は健全な...
著者の江戸川乱歩自身が 「明かるいものをと心がけ、変態心理などは持ち出さないことにした。」 「この作は私の長篇小説の中でも、最も不健全性の少ない、明かるい作といえるのではないかと思う。」 と書かれています。 私もあまり猟奇的なのは苦手です。 そういう意味で本書は健全な娯楽活劇。 江戸川乱歩の作品を陰と陽に分類すると、陽の分野での最高傑作と言っていいのではないでしょうか。 明智小五郎と黄金仮面が追いつ追われつの熾烈な知恵比べをします。 黄金仮面も血を好まない怪盗ですが、本作品では正体を隠すためには口封じの殺人も行うし、ついには活動に邪魔な明智小五郎を本気で殺そうとします。 その明智探偵と黄金仮面との争いは、人々の間で話題となるのですが、その間、怪人二十面相はどうしていたのでしょうか? ぽっと出の黄金仮面なんかに負けてはいられん、怪盗のナンバーワンは俺様だ、と出しゃばって、3つどもえの戦いが始まればすごいことになった、とは後から見る妄想。 明智探偵と黄金仮面の戦い、もっと見たかった。 続編は描かれなかったのでしょうか。 創元推理文庫版では、発表時の挿絵が全点収録されています。 雰囲気のある素晴らしい挿絵です。 一部、変則的なレイアウトの挿絵があり、それに合わせて本文の組み方を変えているのも楽しい。 この挿絵を描かれた吉邨二郎氏の消息が分からないそうです。 「ご存じの方、編集部までご教示下されば、幸いでございます。」 という編集部後記があります。 江戸川乱歩の最高傑作『黄金仮面』、テレビ向けの娯楽作品だと思うのですが、ウィキペディアによると 「現在までに3度テレビドラマ化されている」 少々少なくないですか? 『砂の器』や『時をかける少女』より少ないですよ。 1978年にはNHKでラジオドラマ化もされているようですが。 猟奇的な部分もなく大冒険活劇で老若男女に受け入れられやすい作品なので、江戸川乱歩の他の長篇ものより映像化しやすいと思うのですが。 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20141030/p1
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あんま痛快な感じはしなかったな。つーか、文章がうざい、読みにくい。あとな「読者バカだからここまで言わなきゃわかんないんですよ」みたいな過剰な説明多くて嫌んなる。煽り方がまた古いし。描写で浮かぶ映像が軒並み手塚治虫みたいな古いものになる。怪人二十面相ってほんとルパンのパクりよなーと...
あんま痛快な感じはしなかったな。つーか、文章がうざい、読みにくい。あとな「読者バカだからここまで言わなきゃわかんないんですよ」みたいな過剰な説明多くて嫌んなる。煽り方がまた古いし。描写で浮かぶ映像が軒並み手塚治虫みたいな古いものになる。怪人二十面相ってほんとルパンのパクりよなーという感じでしたね。ポプラ社の背表紙にある不気味な仮面はこの黄金仮面なのか?こっちは帽子からマントまで全部金色だが。ところでなんで全身金色みたいな目立つ格好してたん?ルパンの人種差別者っぷりは成る程この時代ならではだなーと。
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1月4日~10日 展覧会場から、はたまた侯爵邸から、まんまと目当ての品物を盗み出す怪人が出没した。しかもその顔は無気味な金色の仮面に隠されていて、正体が掴めない。事件解決に乗り出した名探偵明智小五郎も怪盗の狡知に振り回され、切歯扼腕するばかり。だが、頭脳の闘いなら明智も負けては...
1月4日~10日 展覧会場から、はたまた侯爵邸から、まんまと目当ての品物を盗み出す怪人が出没した。しかもその顔は無気味な金色の仮面に隠されていて、正体が掴めない。事件解決に乗り出した名探偵明智小五郎も怪盗の狡知に振り回され、切歯扼腕するばかり。だが、頭脳の闘いなら明智も負けてはいない。恐るべき敵の正体を明らかにし、凱歌を奏する日も近い。手に汗握る推理と冒険の傑作長編。
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由緒正しい探偵物。 明智小五郎が何でも知りすぎだとか、作者は読者を煽りすぎだのと突っ込みたくなるが、面白かった。 今度は怪人二十面相ものをよんでみる。 あ、黒蜥蜴も気になるなぁ。 黄金仮面の恋人は不二子!なぜ不二子。読んだらわかります(笑)
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乱歩ものとしてはもっと好きな作品もあるけれど、個人的遺恨により100倍良く感じられてしまった。 ありがとう、ありがとう乱歩先生……!!!!溜飲が下がる思いでした。 小学生の頃、奇岩城を読んで悲しみを感じてそれ以来ルブランが読めないでいた私にとって、 数年来でスカッとする話でした。...
乱歩ものとしてはもっと好きな作品もあるけれど、個人的遺恨により100倍良く感じられてしまった。 ありがとう、ありがとう乱歩先生……!!!!溜飲が下がる思いでした。 小学生の頃、奇岩城を読んで悲しみを感じてそれ以来ルブランが読めないでいた私にとって、 数年来でスカッとする話でした。 それ抜きにしても二転三転する面白い話です。 ぐいぐい引っ張って読ませる力が凄い。「んなバカな」を含めて面白い。 自作自註で作者が言及している通り、変態性や猟奇を求めていると物足りないと思います。 2008/12/5
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明智小五郎シリーズ 巷に流れる黄金仮面の謎の人物の目撃証言。上野公園での大博覧会で展示されていた「志摩の女王」と名付けられたダイヤの盗難。警官隊に追い詰められ自殺したかに見えた黄金仮面。入れ替わった黄金仮面。鷺尾公爵の娘・美子の殺害事件。侍女の小雪の逃亡と死。大鳥家の令嬢・不二...
明智小五郎シリーズ 巷に流れる黄金仮面の謎の人物の目撃証言。上野公園での大博覧会で展示されていた「志摩の女王」と名付けられたダイヤの盗難。警官隊に追い詰められ自殺したかに見えた黄金仮面。入れ替わった黄金仮面。鷺尾公爵の娘・美子の殺害事件。侍女の小雪の逃亡と死。大鳥家の令嬢・不二子の失踪と黄金仮面の関係。銃撃され死亡報道の出た明智小五郎。某国大使・ルージュール大使邸にあらわれた黄金仮面。黄金仮面の正体・明智小五郎VS「A・L」。芸術家・雲山の自殺。盗まれた国宝。黄金仮面の共犯者「白い巨人」の秘密。 2010年12月22日再読
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