読書術 の商品レビュー
現代の知性である著者…
現代の知性である著者が語る読書術。知の巨人はどのように本を読み解くのか、とてもためになる本でした。
文庫OFF
速く読めばいいわけで…
速く読めばいいわけではない。ゆっくりじっくり読めばいいわけではない。本によって読み方は変えるべきだ、それは相手によって口説き方が違うのと同じように。この本を読んだ後は、「本の読み方をちょっと考えてみよう!」と思うのではないでしょうか。また、加藤周一がどういう人か知るのに良い本。加...
速く読めばいいわけではない。ゆっくりじっくり読めばいいわけではない。本によって読み方は変えるべきだ、それは相手によって口説き方が違うのと同じように。この本を読んだ後は、「本の読み方をちょっと考えてみよう!」と思うのではないでしょうか。また、加藤周一がどういう人か知るのに良い本。加藤周一がどのように本を読んできたのか、何を考えて読んできたのか、本を読んで何を考えるのか、参考に出来る点は他にもあるだろう。
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・少なくとも一度や二度ゆっくり『論語』を読む ・教科書は一冊を繰り返し読んで、暗記に近い程度まで知り尽くす ・教科書をおそく読めば読むほど、そのほかの本をはやく読むことができる ・必要に応じて、前からも、後ろからも、中間からも読む ・ベン・ジョンソンの『ヴォルポーネ』を読めば、う...
・少なくとも一度や二度ゆっくり『論語』を読む ・教科書は一冊を繰り返し読んで、暗記に近い程度まで知り尽くす ・教科書をおそく読めば読むほど、そのほかの本をはやく読むことができる ・必要に応じて、前からも、後ろからも、中間からも読む ・ベン・ジョンソンの『ヴォルポーネ』を読めば、うまくやったと思うやつがとんだところで仇をとられる世の中の仕組み、また、モリエールの『人間嫌い』を読めば、正義人道の信念にこりかたまり、想像力のない人間が、どれほど厄介なものであるかという顛末が、手にとるごとくわかる ・『ペスト』 ・アンナ・カレニーナ『セールスマンの死』 ・読んだことのない本について誰かが話し出したら、間髪を入れず、「あれはおもしろい」といい、相槌を打ちつつ、本の内容をしゃべらせる。そうしていると、その本の内容がおよそ見当がつく。読まない本を読んだふりしているうちに、ほんとうに読む機会も増えてくる ・私にとってむずかしい本は、その本が悪い本であるか、不必要なほんであるか、どちらかである
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小手先のテクニックに頼ることもなく、「速読だ」「遅読だ」とどちらかに偏らないところが好きです。はやく読めるようになるためにも、「遅読」が大切だそうです。「急がば回れ」とはよく言ったものです。
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様々な読書術を紹介した本。 本を読むことの薦めではなく、読書術なので、精読や速読、読んだふり、難しい本を読む方法など内容は多岐に渡る。 だが、その根底には世の中には多様な本があり、それぞれが私たちに楽しさを与えてくれるという考えがあるように感じられて何だか読んでいるこちらも嬉...
様々な読書術を紹介した本。 本を読むことの薦めではなく、読書術なので、精読や速読、読んだふり、難しい本を読む方法など内容は多岐に渡る。 だが、その根底には世の中には多様な本があり、それぞれが私たちに楽しさを与えてくれるという考えがあるように感じられて何だか読んでいるこちらも嬉しくなった。
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全体的にまっとうな本。良心的とも言える。 早く読む方がより理解できる本もあるとか、知ったかぶりのスノビズムも開き直りのドーセバカイズムと比べたらずっといいとか、一般的な意見とは逆説的な考えも多く、著者が自身の頭で考えた意見のようで好感が持てる。
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2011 10/30 まえがきと4章「はやく読む「速読術」」だけ読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 基本は眼球運動と文章の構造理解による飛ばし読みで構成されるアメリカ式速読術の紹介と、それを日本の本にどう応用するか(例えばトピックセンテンスが冒頭にないのにどう対応するか)...
2011 10/30 まえがきと4章「はやく読む「速読術」」だけ読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 基本は眼球運動と文章の構造理解による飛ばし読みで構成されるアメリカ式速読術の紹介と、それを日本の本にどう応用するか(例えばトピックセンテンスが冒頭にないのにどう対応するか)という話+周辺的な雑談。 すべてアルファベットの英語よりも漢字・かな・カナの混じる日本語文の方が目についた単語からの意味理解はしやすいかもね、という指摘は面白い。
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急がば回れ、古典を味わう精読術。新刊を数でこなす速読術。臨機応変、読まずにすます読書術。原書に挑み、原語に触れる解読術。新聞・雑誌の看破術。難解な本をとりこむ読破術。――書物の裏表を知りつくした著者が読書の極意を明快・軽快に指南する。外国での読書術、読書の無限の愉しみを新たに加筆...
急がば回れ、古典を味わう精読術。新刊を数でこなす速読術。臨機応変、読まずにすます読書術。原書に挑み、原語に触れる解読術。新聞・雑誌の看破術。難解な本をとりこむ読破術。――書物の裏表を知りつくした著者が読書の極意を明快・軽快に指南する。外国での読書術、読書の無限の愉しみを新たに加筆。読書と共にある人生のよろこびを語る。
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読書…本を読むということを、色々な方面から分析して、総括してみた本…ですかね。 どんな本を読むか、どう読むか。 早く読むか、遅く読むか、何を読むか。 どんな言語の本を読むか。 特に、言語の違う本をどう読むかという情報は、なかなか得られないと思うので、貴重なのではないでしょうかね。...
読書…本を読むということを、色々な方面から分析して、総括してみた本…ですかね。 どんな本を読むか、どう読むか。 早く読むか、遅く読むか、何を読むか。 どんな言語の本を読むか。 特に、言語の違う本をどう読むかという情報は、なかなか得られないと思うので、貴重なのではないでしょうかね。 あと、重要なのは、あとがきまでしっかり読むこと。 あとがきまで含めないと、加藤さんの語る読書術は完結しないと思います。 いわゆる読書推進活動のための本とは違いますよ。 あくまで、自分が本をどう読むかということについて書かれた本です。 人に読ませることまでは考慮していません。 文字通り、読書術ですからね。
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本書は岩波現代文庫版ではなく、岩波同時代ライブラリーのほうである。多くの書評は岩波現代文庫版のほうにあるので、参考されたい。 内容は素晴らしいと思う。もともと10代~20代に向けて書かれたものである。おそらく良書と考えていいと思う。 - ただ本書の著者は、読み方と言うよりも「書き...
本書は岩波現代文庫版ではなく、岩波同時代ライブラリーのほうである。多くの書評は岩波現代文庫版のほうにあるので、参考されたい。 内容は素晴らしいと思う。もともと10代~20代に向けて書かれたものである。おそらく良書と考えていいと思う。 - ただ本書の著者は、読み方と言うよりも「書き方」を語っているように思えた。こういう読み方があるから、このように書こうじゃないかという姿勢・覚え書のようにとれる記述が、散見された。(特に読破術) この背景はなんとなくわかる。 「本を書く」という行為は、自身が最も熱心な読者になる。自分自身の作品に対する読書姿勢は裏返せば、それは「書くとき」に最も発生している姿勢でもあるからである。 すなわち著者は、本書を書きながら、自身にも言い聞かせているように思えた。 - 一方、良書であると思いながらも★★★なのは、文中における 二重否定の多用っぷりによる冗長さである。ムダ! その理由を、あとがきで知ったのだが「口述筆記」をまとめたものだそうで、口語と文語の衝突があって、こういうまだるっこしい言い回しになったものと推定される。 それは「あとがき」の文章が、本文とは比べものにならないほど洗練されていることからも明らかである。 その点でこのような評価となったが、現在でも充分に通用する内容だと思う。
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