指導力革命 の商品レビュー

ロバートケリー【著】,牧野昇【監訳】

2024/05/14

図書館で借りた。
原題は"The Power of Followership"で、リーダーシップの逆、すなわち指示を受けて仕事をこなす人をフォロワーと呼ぶ(決してSNSの話ではない。)これからはリーダーシップよりもフォロワーシップ「詳細な指示を受けなくても仕事をこなす能力」が大事だ、という本。読み終えて、ちょっとタイトルの訳はずれてる気がした。
個人的にアラフォーを迎えて、リーダーシップ関連の本が目につくようになったが、気乗りしないでいた私にとって良い気分転換的な本となった。この本は古いので、"これから"が90年代を意味しているが、たしかにここまで歩んできた道は「上司のリーダーシップが大事だ」という世間の意見以上に「メンバーがどこまでフォローアップできるか」で組織の成果が左右されていると思ったので、本の予言は当たっていると思った。
どんなフォロワーシップか、という分類はビジネス研修でよくある系に感じた。その点、上述の内容以上の価値はそれほど感じなかったかな。ただ内容は非常に良く分かりやすかった。

2012/12/14

　すでに絶版だが、古書としてプレミアがついている名著。近くの図書館の書庫に保管されていた。
　自分の周りでも、リーダーシップやフォロワーシップが誤解され、
・独断的なだけの行動
・ネガティブなだけで非建設的な言動
・思考停止したイエスマン
がじわじわと組織を蝕んでいるように感じている。
　独創的なアイデアをもち、必要に応じて建設的な批判をしつつ、積極的にイニシアティブをとりながら、リーダーや仲間をフォローできる模範的フォロワーが必要である。
　発行から20年近く経っているが、内容は古びておらず、むしろいま改めて読むべき本だと思える。