山中静夫氏の尊厳死 の商品レビュー
著者の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 著者、南木佳士さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 南木 佳士(なぎ けいし、本名:霜田 哲夫、1951年(昭和26年)10月13日 - )は、日本の小説家、医師。既婚。 代表作は『ダイヤモ...
著者の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 著者、南木佳士さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 南木 佳士(なぎ けいし、本名:霜田 哲夫、1951年(昭和26年)10月13日 - )は、日本の小説家、医師。既婚。 代表作は『ダイヤモンドダスト』『阿弥陀堂だより』。自身のうつ病の経験から、生と死をテーマにした作品が多い。 で、今回手にした、『山中静夫氏の尊厳死』。 その内容は、次のとおり。(コピペです) 「先生。苦しくなったら楽にして下さい。…何も言えない状態になっても苦しそうだったら楽にして下さい」 末期癌患者に、医師は尊厳ある死を約束する。医療現場での痛切な体験を祈るように刻んだ力作小説。 「尊厳死」と「安楽死」。 どう違うのでしょう? この本を読んで、私が思ったのは、「尊厳死」は本人の望む方向で苦痛を減らして死に導くような感じ。 「安楽死」は家族など本人以外の望む方向で苦痛を減らして死に導くような感じでしょうか。 152~153ページに、次のように書かれています。 それまではなんとなく信じられなかった心療内科医の診断を今井は素直に受け入れることにした。肩こり、めまい、下痢、のぼせ、頭痛など、これまでにあまり経験したことのなかった自律神経の失調症状が次から次へと出現してきたが、なるようになれ、と腹をくくった。 胃が固くなって動かないような気がする、とか、腸が腹の中で勝手に動きまわる、などといった患者の訴えを聞いたことがあるが、ああ、こういうことだったんだな、と初めて理解できたような気がした。元気な頃はなんとなく聞き流していた患者の不定愁訴がこれほど不快なものだとは知らなかった。 この辺は、うつ状態からくる、自律神経の不調について書かれた箇所です。 この本は、著者が実際にうつ状態を経験して、間もなく書かれた作品になります。 引用箇所を読むと、その辺のことが良く分かります。
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