1,800円以上の注文で送料無料

蔭桔梗 の商品レビュー

3.7

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

奇術師でかつ本格ミス…

奇術師でかつ本格ミステリの大家である泡坂妻夫氏の直木賞受賞作です。

文庫OFF

著者の直木賞受賞作。…

著者の直木賞受賞作。すれ違いや、止むにやまれぬ事情で離れた男女の叙情が描かれる。

文庫OFF

泡坂作品1番の傑作で…

泡坂作品1番の傑作でもあり直木賞を受賞した作品でもある。お気に入りの作家の本ばかり読むのもいいですが、たまには世間で有名になっている物を読むのもいいのではないでしょうか。

文庫OFF

2022/08/11

様々な職人が登場する11の短編集。紋章上絵師という職業も初めて知った。 1990年の直木賞受賞作品だが既に絶版。中古本をAmazonで取り寄せて読んだ。この水準にある小説でさえ30年程度の寿命もないらしい‥‥厳しい世界だ。

Posted byブクログ

2020/04/21

1990年の直木賞を受賞した表題作を含む11編の短編集。いずれも紋章屋が登場する。身近な話ではないが、1編1編が深みをもって書かれており、素晴らしい

Posted byブクログ

2018/09/09

今回はじっくり読ませてもらった。途中で次の日に持ち越さないよう、一編が完結するまで読んだのが功を奏した。 率直な感想を云わせてもらえば全てが一級品の短編集だ。 自伝的な短編、「増山雁金」、「簪」、「弱竹さんの字」。 ラストに不意を打たれた「遺影」、大人の恋愛を感じさせる表題作や...

今回はじっくり読ませてもらった。途中で次の日に持ち越さないよう、一編が完結するまで読んだのが功を奏した。 率直な感想を云わせてもらえば全てが一級品の短編集だ。 自伝的な短編、「増山雁金」、「簪」、「弱竹さんの字」。 ラストに不意を打たれた「遺影」、大人の恋愛を感じさせる表題作や「絹針」、それに加えて自分なりのベストの二作品「くれまどう」と「色揚げ」。戦慄のラストの「竜田川」。 寂寥感漂う「校舎惜別」に微笑ましい「十一月五日」。 本統に素晴らしかった。

Posted byブクログ

2018/03/04

ひとつの出来事が様ざまに登場人物たちの遠い記憶(埋もれていた想い)をよびさます(よびおこす)。疎遠にあった関係がふたたび色めく話や、そのため隠されていた不穏の立ちのぼってくるものなど、物語は濃淡さまざまに哀しみをにじませた陰翳で彩られる。よい意味でも悪い意味でも技巧的な筆致が作品...

ひとつの出来事が様ざまに登場人物たちの遠い記憶(埋もれていた想い)をよびさます(よびおこす)。疎遠にあった関係がふたたび色めく話や、そのため隠されていた不穏の立ちのぼってくるものなど、物語は濃淡さまざまに哀しみをにじませた陰翳で彩られる。よい意味でも悪い意味でも技巧的な筆致が作品の味というか質に影響している。それはしかしミステリ作家としての性であろうから、著者(著作)の見るべき特徴(美質)として認められるべきものとは思う。人物たちのままならない人生を経てそして顧みられる情感が作品のよい余韻となっている。

Posted byブクログ

2015/05/20

女の肩から音もなく着物が滑り落ちるような。そんなふうに、静かな熱を持って淡々と進む短編たち。 どの話も尖るような勢いはないのに、いつの間にか指先に刺さった棘のようにじくじくと痛み出す。 「弱竹さんの字」はラストに向けた展開が秀逸。 「十一月五日」には創造者の情念。 「竜田川」こう...

女の肩から音もなく着物が滑り落ちるような。そんなふうに、静かな熱を持って淡々と進む短編たち。 どの話も尖るような勢いはないのに、いつの間にか指先に刺さった棘のようにじくじくと痛み出す。 「弱竹さんの字」はラストに向けた展開が秀逸。 「十一月五日」には創造者の情念。 「竜田川」こういうミステリー、もっと読みたい。 「校舎惜別」怖い。なぜか怖い。

Posted byブクログ

2012/02/06

時代に残されていく職人達とそのすれ違いの恋愛ストーリ。切ない作品ばかり。職人達の衰退と上手く行かない恋愛。泡坂得意の美しい綺麗ではかない恋愛話。ただ、なぜこれが直木賞?とは思う。似たような美しいストーリは他にもあるし、泡坂らしいもっとユーモアのある作品やトリックの作品のほうが作者...

時代に残されていく職人達とそのすれ違いの恋愛ストーリ。切ない作品ばかり。職人達の衰退と上手く行かない恋愛。泡坂得意の美しい綺麗ではかない恋愛話。ただ、なぜこれが直木賞?とは思う。似たような美しいストーリは他にもあるし、泡坂らしいもっとユーモアのある作品やトリックの作品のほうが作者の恐ろしい力量が感じられるのだけど。

Posted byブクログ

2011/11/06

紋章上絵師という職人の物語は、藤沢周平の伊之助シリーズを思い出させ、職人への憧れが増してしまった。直木賞受賞作。

Posted byブクログ