モスクワ妄想倶楽部 の商品レビュー
フェリックス・ソローキンはアルカージイ・ストルガツキイその人であり、まるで自伝のような印象を受けます。 しかし、当然のごとく現実離れした現象が起き、やはりこれはストルガツキイの文学作品であることに改めて気づかされました。 著者の他著作が所々に散りばめられており、「スプーン五杯の霊...
フェリックス・ソローキンはアルカージイ・ストルガツキイその人であり、まるで自伝のような印象を受けます。 しかし、当然のごとく現実離れした現象が起き、やはりこれはストルガツキイの文学作品であることに改めて気づかされました。 著者の他著作が所々に散りばめられており、「スプーン五杯の霊薬」の一部が現れたときには、まさかあのストーリーに主人公が巻き込まれるのではないかとゾクゾクしました。 この一冊は、ストルガツキイの他の著書を読了した後のほうが楽しめるかもしれません。
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作者をモデルにした作家SF(?)。 モスクワ在住の作家が、日常とも非日常ともつかぬ妙な出来事に遭遇していく。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』を相当に意識した作品だが、それよりも作者自身の憑きものを落とすために書いたという印象の強い作品。 とりあえず希望に満ちあふれ...
作者をモデルにした作家SF(?)。 モスクワ在住の作家が、日常とも非日常ともつかぬ妙な出来事に遭遇していく。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』を相当に意識した作品だが、それよりも作者自身の憑きものを落とすために書いたという印象の強い作品。 とりあえず希望に満ちあふれたラストは非常に気持ちが良い。ブルガーコフGJといったかんじ。 この本はおそらく著者の作品の中では少々特異な位置づけにありそうなので、『滅びの都』も読んでみてから好き嫌いを判断したいところ。
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注)「巨匠とマルガリータ」読了後をオススメします。 原題の「びっこな運命」の方が当ってるんだけどなぁ…
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