しょうがない人 の商品レビュー
20年前にはじめて読んで以来大好きな作品集。今回原田マハさんの天国の蝿を読んで久しぶりに読み返した。父親への愛憎をえがきながら、なんだかホンワカとした余韻がのこる。
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ふとした日常の中で、ふっと過去へ想いが巡る瞬間。 誰しもある、そんな瞬間をつかまえたメロンを買いに。 など色んな短編が詰まっています。 切なくてどうしようもなくて、 ふっとただ生きていることに感謝。
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この人の作品は柔らかい。 それはまるで柔軟剤で洗いおとしたてのバスタオルみたいだ。 というのは冗談で。 作中の主人公の思考回路や周囲に対する視点、 これらが僕と酷似しているから気持ちいいんだろう。
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1作目の「メロンを買いに」が特にいい。 絶妙な憂鬱さと明るさが漂っていて、じんわりと感動できる作品。
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トータルで見て、それぞれの話に厚みがあった。 「メロンを買いに行く」「交番に行く」という簡単な行為にも様々な思いや過去が詰まっていて、面白かった。 なんだかんだで、親子ってのは大事なんだ。
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友人に5年貸しててやっと帰ってきた。なんというか、原田さんの父親に対する重い、思い、想いってすごい屈折してるような純粋なような。 子は親を選べなくて、嫌気がさすこともいっぱいあって、でも愛しちゃう。そんな矛盾を堂々とひけらかせる勇気ってすごいと思う。
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原田宗典の「しょうがない人」読了。息子と父の複雑な関係にまつわる4つの短編。おそらくこの主人公と父親は共通人物なのだろう。大好きだった筈の尊敬していた父親に幻滅し、怒らねばならず、冷たい態度をとるしか手段が残されない関係が切ない。4編目は不覚にも読みながら落涙してしまった。
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4つの短編が入った小説集。 表題作は、昔はセールスマンとして成功していた父親が、今は借金を抱え、その日暮らしで家族にやっかいばかりかけるようになっている。その父と息子である「ぼく」が語る父への心情。「です・ます調」で書かれているのが、客観的に冷静な視点で話しているように見える。...
4つの短編が入った小説集。 表題作は、昔はセールスマンとして成功していた父親が、今は借金を抱え、その日暮らしで家族にやっかいばかりかけるようになっている。その父と息子である「ぼく」が語る父への心情。「です・ます調」で書かれているのが、客観的に冷静な視点で話しているように見える。父親への愛憎入り混じる熱い感情を押し殺しているようにも思えた。
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「しょうがない」という言葉の使い方って、大人と子供を分けると思う。「しょうがない」を無理なく本来の意味で使えるのは大人の証ではないかなぁーと。そんな大人と子供の狭間にある息子と家族の話。 話の中でメロンが嫌いな人間はいるのか?ってあるけど、あたしはキライです。笑
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