インドのコールガール の商品レビュー

プロミラカプール【著】,鳥居千代香【訳】

2011/10/29

ここに描かれている女性達に共通しているのは、最終的にコールガールという職業を選んだの彼女ら自身だということ。しかし、この職業を選び取るまでに至る諸要因、これらを見据えなくちゃ。
もちろん労働（私は自発的な売春は労働と見做す。ここで、自発的とは言っても彼女らを売春へと追いやった社会的諸要因が厳然とあるではないか、という批判も多分にあるだろう。しかしそれらの批判にさらされても、私は敢えて「労働」と呼びたい。なぜなら、あらゆる現代国家において売買春は非合法とされているにも関わらず、それは至る所で見受けられる。我が国においては管理売春に限りなく近い形態で営まれおり、女性の人身売買や虐待、権利侵害は少ないないない。しかし途上国における売春の現状は目を瞑りたくなるものがある。売春が非合法であるが故に、女性が時には警察からも搾取されているという事実を考えれば、合法にするべきではないか。売春とは性的な行為と不可分であるが故に、私達はこれまで目を瞑り続け、現代に至るまでこの職業を存続させてきた。もちろん買う男がいなくなれば、売春という職業は即座に街から姿を消すのだが。このままでは話がかなり脱線してしまうので強制的に戻そう）

に見合うだけの報酬は受け取っているのだけれども、それはいつまで続くかは解らない。そしてその甘さを知ってしまった者は、容易に絶つことができず、漠然とした不安を抱え生きている。

疲れたからレビューおしまい

2009/10/04

専業、人妻、未亡人、女子大生らのコールガール150人、パトロン、マダム、男性客にも取材。 高級売春婦の赤裸々な内幕。 インドを旅してもインド女性と関わる機会は少ない。インドでは性道徳が 厳しいことは知っていたが、女性の地位がここまで低いとは思わなかった。 親の愛情も男児より少ない、強姦されても、誘ったと思われるので言えない、 働くにも上司に体を求められたら拒否できない。離婚の原因が亭主に非があっても、 同情されるのは男の方。インドの暗い一面。