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吾輩は猫の友だちである の商品レビュー

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2024/09/29

絵はかはいいけれど  冒頭のチチヤスのくだりで、あ、おもしろいかもと私小説的なものを期待した。そのとほり、猫にまつはる小説風の身辺雑記だった。  でも退屈。日常的な話なのでストーリーがうすい。作者はエッセーとしてゐるが、エッセーかなあこれ。  あと、女性嫌悪的で窮屈。女と子供...

絵はかはいいけれど  冒頭のチチヤスのくだりで、あ、おもしろいかもと私小説的なものを期待した。そのとほり、猫にまつはる小説風の身辺雑記だった。  でも退屈。日常的な話なのでストーリーがうすい。作者はエッセーとしてゐるが、エッセーかなあこれ。  あと、女性嫌悪的で窮屈。女と子供だけが魔法にかかるとか、夫婦喧嘩で桃子が出て行った時の電話の内容とか、いやな感じがする。井上ひさしがギャグとして書いた、婦人公論ならぬ婦人口論である。  ただ著者の絵はすこしかはいいので(本業の方のガロ風の絵はかはいくないが)そこはいいなとおもふ。  余談だが、冒頭のアメディオといふ猫は、母をたずねて三千里からつけた名前ではないか。

Posted byブクログ